文春新書<br> 戦争を始めるのは誰か―歴史修正主義の真実

個数:
電子版価格
¥1,119
  • 電書あり

文春新書
戦争を始めるのは誰か―歴史修正主義の真実

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月21日 13時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 326p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611133
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0222

出版社内容情報

二つの世界大戦は必要も理由もない戦争だった。戦後の「公式」の歴史観は、その「必要」や「理由」をいかにでっち上げたか。 二つの世界大戦は必要のない戦争だった。とくに第二次大戦は、チャーチルとルーズベルトがいなければ起らなかった――。

本来の「歴史修正主義」とは、戦前の日独を全面肯定する歴史観のことではありません。米英の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探る歴史観のことです。

「公式の歴史」では、ベルサイユ体制と国際連盟体制を破壊した枢軸国(日独伊)の他国への侵略が第二次大戦の原因と説明されますが、実は英米参戦の「必要」や「理由」は後からでっち上げられました。「ヒトラーはどん底のドイツ経済を立て直した」「オーストリア国民はドイツへの併合を熱烈に歓迎した」「借金に追われていたチャーチルにとって、ナチス台頭は絶好のチャンスとなった」などと、本当のことを言ってしまうと、連合国が作り上げた戦後体制の正当性が崩れてしまうのです。

戦争を始めるのは誰か?――本書は、二つの世界大戦の真実に迫ります。



キーワード:第一次世界大戦、第二次世界大戦、歴史修正主義、歴史解釈、戦勝国、連合国、ヒトラー、スターリン、チェンバレン、フーバー、東京裁判、ナチス、モンロー主義、孤立主義、真珠湾攻撃、ユダヤ人、ホロコースト、スペイン内戦、満州事変、東西冷戦

渡辺 惣樹[ワタナベ ソウキ]

内容説明

「歴史修正主義」とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。米英両国の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探ろうとする歴史観だ。英米露独の外交と内政を徹底検証し、二つの世界大戦が実は「必要」も「理由」もない戦争だったことを明かす。

目次

第1章 第一次世界大戦の真実
第2章 第一次世界大戦後の歴史解釈に勝利した歴史修正主義
第3章 ドイツ再建とアメリカ国際法務事務所の台頭
第4章 ルーズベルト政権の誕生と対ソ宥和外交の始まり
第5章 イギリスの思惑とヒトラー
第6章 ヒトラーの攻勢とルーズベルト、チェンバレン、そしてチャーチル
第7章 ヒトラーのギャンブル

著者等紹介

渡辺惣樹[ワタナベソウキ]
日米近現代史研究家。1954年生まれ。静岡県下田市出身。東京大学経済学部卒業。カナダ・バンクーバー在住。英米史料をもとに開国以降の日米関係を新たな視点から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

16
渡辺氏の著作はいつも心に突き刺さる。日本では今だに戦勝国史観が支配的だ。高校の世界史・日本史で現代を駆け足で済ませていることが原因のような気がする。高校を卒業すると第二次世界大戦の本なんかは読まないだろう。でも、現代の日本社会の根底を成しているのが戦勝国史観だとすると、「仕方がない」では済まされない気がする。言論の自由が保障されている国なのだから、渡辺氏が提示する歴史について、もっと多くの人が議論しても良いのでは無いだろうか。2018/10/17

ポレ

11
連合国の作り上げた戦後体制を正当化するため、意図的に事実を黙殺する釈明史観。相対する概念として、史実を丹念に拾い上げ、現在の知識や経験を切り離し、当時の視座から詳細に検討するのが歴史修正主義である。本書はWW1開戦前夜からナチス・ドイツによるポーランド侵攻までをつぶさに検証している。全編において、WW1の戦後処理として形成されたベルサイユ体制の不公正、不正義に対する批判、戦争責任をすべて押し付けれられたドイツへの同情が貫かれている。2017/12/15

hdo obata

10
著者がいう「歴史修正主義」には、中韓が唱える南京大虐殺、従軍慰安婦などの「正しい歴史認識」に異を唱える懲りない日本の極右勢力というイメージが日本の言論空間に定着していたが、著者はこの負のイメージを払拭し、積極的な意味合いに変えた。特に小生の印象に残ったのは第一次大戦時、イギリスがドイツに対するプロパガンダで、「幼児を銃剣で突き刺すドイツ兵」なんか大東亜戦争さなか、中国国民党が行ったプロパガンダ「赤ん坊を銃剣で突き刺す日本兵」と全く同じではないか?言いたいことはまだあるが紙数が尽きました。2017/03/16

新父帰る

9
著者の一貫したテーマは歴史修正主義。本書は第一次大戦から俯瞰する。ベルサイル体制の矛盾と不正義を鋭く指摘するところから始まる。スペイン内戦の歴史的な意義、勿論歴史修正主義の観点からの意義を強調、凄く納得。この内戦の意味の理解がポイント。1933年から38年までのナチス政権を著者は評価する点にも同意。ここまでのヒットラーはとにかく凄い。著者が酷評するチャーチルの実像が見えてきたことが収穫か。ただ、英米の両巨頭が何故大戦に突入しなければならなかったかは、まだよく分からない点が残った。本書は整理されて読み易い。2018/01/19

ゆうろ

8
歴史を現在の視点から解釈する「釈明史観」に対して、歴史をその当時の状況に沿って解釈する「歴史修正主義」に基づいて第二次世界大戦の原因を探る本。「歴史修正主義」も真実を表すものではないと思うが、戦勝国の視点から書かれた歴史書よりは真実に迫っているようにも思う。ただ、一人一人がどちらの意見も聞いて自分なりに考え続けることが大戦を防ぐために必要なことだと思う。2017/05/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11450569
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。