内容説明
『深層の近代―鏡花と一葉』『幻想の近代―逍遙・美妙・柳浪』『制度の近代―藤村・鴎外・漱石』の三部作で明治の文学史像を構築した著者が、戦後の文学史像に迫る。
目次
1(井伏鱒二の「言葉」―「山椒魚」;古くて変わらない世界―『多甚古村』 ほか)
2(「暗い絵」の青春―野間宏;「民衆」との共存―椎名麟三 ほか)
3(富士の見守る幕末・維新―『富士に立つ影』;“啓蒙”の非文学性―石川達三と清張 ほか)
4(戦後の「青春」―石原慎太郎と大江健三郎;創造と破壊―大江健三郎の文体 ほか)
著者等紹介
山田有策[ヤマダユウサク]
1943年愛知県生まれ。東京大学文学部国語国文学科卒業。同大学大学院博士課程修了。東京女子大学講師を経て、東京学芸大学教授。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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