メディア論―現代ドイツにおける知のパラダイム・シフト

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784275005113
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1030

内容説明

世界をグローバル化するメディア。キットラー、シュナイダー、スローターダイク、シュトラウス―現代ドイツのメディア論者が、フランクフルト学派の批判理論を撃ち、コミュニケーションの公共圏を突破する。知の最前線に立つメディア論を興味深く紹介しながら、現代のアクチュアルな諸領域に踏み込む。メディア論にかんする国内外の代表的な文献を収め、コンパクトな入門書としても最良。

目次

序章 メディア論―現代ドイツにおける知のパラダイム・シフト
第1章 言語論的転回からメディア論的転回へ
第2章 パウロからパンクまで―マンフレート・シュナイダーのメディア理論とディスクール理論
第3章 「スローターダイク論争」とドイツのポスト・モダン
第4章 批判理論とメディア理論のはざまで―ボートー・シュトラウスの演劇におけるメディア環境のディスクール
終章 メディア理論家の略歴と読書案内

著者等紹介

寄川条路[ヨリカワジョウジ]
1961年、福岡県生まれ。ドイツ・ボーフム大学大学院修了、文学博士。現在、愛知大学教員。おもな作品にHegels Weg zum System,Frankfurt:Lang(1996.(和辻賞))など

大塚直[オオツカスナオ]
1971年、広島県生まれ。慶應義塾大学大学院修了後、ドイツ・コンスタンツ大学に留学。現在は学習院大学等非常勤講師。専門はドイツ文学・演劇学。論文に、「若きボートー・シュトラウスと来たるべき演劇のプログラム」(2002年、ドイツ語学文学振興会奨励賞)など

川島建太郎[カワシマケンタロウ]
1972年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院修了後、ドイツ・ボーフム大学に留学。現在は慶應義塾大学等非常勤講師。専門はドイツ文学・メディア論

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年、広島県生まれ。東京大学大学院修了、博士(学術)。現在は金沢大学教授。専門は社会思想史・社会哲学

縄田雄二[ナワタユウジ]
1964年、東京都生まれ。東京大学大学院修了、博士(文学)。現在は中央大学助教授。専門はドイツ文学・メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おこめ

0
現代の代表的メディア論の概観、各論の検討、主要論者紹介という構成。言語論的転回からメディア論的転回へ、メッセージからマネージメントとしてのメディアへ、ヒューマニズムからポスト・モダニズムへ、批判理論からメディア論へ(否定弁証法からディスクール分析へ)、パラダイム・シフトを追う。メディア論と言っても広く、それぞれ定義や観点が異なる。本書は90年以降のドイツにおける知的状況をメディア論の観点からまとめたもので、及ぶ範囲は非常に広い。入門書と言えども、哲学社会学的知識が要求される。2010/10/18

キンダニ

0
本書は現代ドイツメディア論の入門書である。メディア論に関する書籍は色々読んできたつもりだったが、本書で扱われている思想家(キットラー、シュナイダー、スローターダイク、シュトラウス)は全く知らなかったので、かなり勉強になった。ドイツにおけるメディア論の発展は目覚ましいと思った。《メディア理論家の略歴と読書案内》の章は非常に有益だった。シュナイダー流のメディアの定式化である「メディアはマネージメントである」は、自分に鮮烈な印象を与えた。2020/05/29

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