出版社内容情報
フランス大革命から1920年代の狂乱の時代にかけて、パリの世界一魅力的な都市風景が形成される経過を多角的な側面からアプローチする。
内容説明
パリはどのようにしてフランスの“首都”を形成していったのか。社会、経済、建築、芸術、文学等をテーマに多角的に検証する。
目次
第1部 視覚に映る都市(パリと変容する風景について―絵画的次元から写真的次元へ;ガラスのつくった近代の都市景観;遊歩者のパリ―カイユボットの眼差し;彫像狂のパリの景観形成と日本人作家たち)
第2部 計画が作る都市(地上の世界、地下の世界―十九世紀パリにおける「新鮮な空気」と「安全な水」;そぞろ歩きの首都風景パリ―通り、公園をめぐって;首都パリの霊性の場―パンテオンとサクレ=クール;空気と光を求めて―監獄改革と首都改造)
第3部 文学が表す都市(バルザックのパリ―歴史・小説・神話;ゾラとパリの創出;日本人作家と墓地―これもまた、巴里)
著者等紹介
澤田肇[サワダハジメ]
1952年生まれ。上智大学卒業、上智大学大学院博士課程修了、パリ第3新ソルボンヌ大学博士号取得(文学博士)。現在、上智大学文学部教授。専門はフランス文学
北山研二[キタヤマケンジ]
1949年生まれ。横浜市立大学卒業、パリ第3ソルボンヌ・ヌーヴェル大学文学科修士号取得、東京外国語大学大学院修士課程修了。現在、成城大学文芸学部教授。専門は19世紀末から20世紀までの文学・芸術活動の文化論的美学的研究
南明日香[ミナミアスカ]
1961年生まれ。早稲田大学卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、フランス国立東洋言語文明学術院博士号取得(文学博士)。現在、相模女子大学学芸学部教授。専門は日仏比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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