内容説明
文の構造を与える規則は、いかなる原理で形成されるのか?言語が表示する意味を厳密に定義し、「意味の伝達」を基礎に、言語学の課題である文の構造と構造決定原理の解明に挑んだ意欲の1冊。
目次
第1章 言語を構成する要素(言語とその機能;言語が表す意味;事態の時間的特性;事態の成立可能性)
第2章 言語単位(形態と形態素;実体役割;述語の分類;核詞;事態素と形態素)
第3章 文構造の記述(文構造の必然性;言語類型と形態素配列規則;役割類型と文の構造)
第4章 言語理解の過程(文を構成する要素と文の構造;意味解釈規則;実態の定性;主題;会話における発話の関連性;数性;事態理解の完成過程;事態の理解機構と知識)
第5章 構造規則を決定する原理(役割類型と構造規則;限定性;形態変化型言語;構造型言語;英語の問題;構造規則を決定する原理)
著者等紹介
町田健[マチダケン]
1957年生。1979年東京大学文学部卒業。1986年同大学大学院人文科学研究科博士課程言語学専門課程単位取得退学。愛知教育大学助教授、成城大学助教授等を経て、現在、名古屋大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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