EUスタディーズ〈2〉経済統合

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 274p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326301706
  • NDC分類 333.7
  • Cコード C3031

出版社内容情報

単なる制度の概説ではなく、第一線の研究者たちが実証分析の手法によって、深化と拡大を続けるEU経済のさまざまな諸相を明らかにする。

[関連書] 小川英治 『国際金融入門』 (日経文庫)

第1章 EU経済統合の独自性――――――――――田中 素香
     ――B.バラッサの経済統合5段階説との関連で――

1.Balassaの経済統合5段階説をめぐって
2.欧州石炭鉄鋼共同体の独自性
3.EC関税同盟の独自性
4.メルコスール関税同盟および南米の経済統合
5.む す び

第2章 EUの金融市場統合――――――――――小川 英治・熊本 方雄

1.は じ め に
2.金融市場統合のアプローチ
3.金利に基づいたアプローチの分析方法
4.ユーロ圏における短期金融市場の統合
5.お わ り に
補論.パネル単位根検定

第3章 拡大EUおけるユーロ(最適通貨圏)――――――――青木 圭介・川﨑 健太郎
     ――ユーロ導入に向けた為替相場政策・金融政策――

1.は じ め に
2.ユーロ圏と中東欧諸国の為替・金融政策
3.EU拡大とユーロ
4.単一通貨導入の費用・便益の分析
5.中東欧諸国の為替相場に関する検証
6.ユーロ導入に関する問題点

第4章 通貨統合の費用と便益――――――――――岩壷 健太郎
     ――EMSにみる為替平価変更の効果――

1.は じ め に
2.為替平価変更の理論
3.デ ー タ
4.長 期 分 析
5.短 期 分 析
6.実質為替相場と非貿易財の存在

第5章 欧州統合における労働市場政策と通貨――――――――――ジョルジュ・セイル

1.歴史的変遷
2.労働市場政策
3.労働市場における為替相場の役割
4.ま と め

第6章 EU主要国の生産性――――――――――深尾 京司・宮川 努
     ――日米と比較において――

1. は じ め に
2. EU主要国,日本,米国の経済成長と生産性向上の概要
3. 日本,米国,EU主要国の経済成長におけるICT投資の役割
4. ICT資本を補完する無形資産
5. 結 論

第7章 EUの東方拡大と直接投資――――――――――岩﨑 一郎・菅沼 桂子

1.は じ め に
2.EU東方拡大の政治行程
3.直接投資促進要因としてのEU加盟交渉
4.実 証 分 析
5.む す び

第8章 EU中東欧諸国の産業構造変化―――――――――サニ・ミクロシュ
     ――電機産業を中心に――

1.は じ め に
2.中東欧電機産業の構造変化
3.中東欧電機産業の国際競争力――賃金水準と生産性の観点から
4.国際市場における中東欧電機産業の競争力
5.外国所有・生産移転・競争力
6.お わ り に

第9章 知識消散と多国籍企業の境界―――ヴァレリア・ガッタイ=コラード・モルテニ

1. は じ め に
2. 先 行 研 究
3. モ デ ル
4. 実 証 分 析
5. 結 論

第10章 景気循環の収斂と乖離の基礎過程――――――――――杉﨑 京太
     ――グローバル化と欧州統合の現局面――

1.問題の所在
2.グローバル化と欧州統合――グローバル化の第1階梯から第2階梯へ
3.「溶解する4面体」モデルの導出と国際景気循環
4.結  論

内容説明

EUの経済統合の諸相を実証的に分析。通貨(ユーロ)、金融市場、実物経済などの側面から、「深化と拡大」を続ける経済通貨統合の様相を実証分析で明らかにする論文集。

目次

第1章 EU経済統合の独自性―B.バラッサの経済統合5段階説との関連で
第2章 EUの金融市場統合
第3章 拡大EUおけるユーロ(最適通貨圏)―ユーロ導入に向けた為替相場政策・金融政策
第4章 通貨統合の費用と便益―EMSにみる為替平価変更の効果
第5章 欧州統合における労働市場政策と通貨
第6章 EU主要国の生産性―日米と比較において
第7章 EUの東方拡大と直接投資
第8章 EU中東欧諸国の産業構造変化―電機産業を中心に
第9章 知識消散と多国籍企業の境界
第10章 景気循環の収斂と乖離の基礎過程―グローバル化と欧州統合の現局面