出版社内容情報
オバマ政権誕生により改めて注目されるニューディール。労働リベラル派のワグナーの構想からニューディールが目指した国家像を分析。
内容説明
従来のアメリカ史では、ニューディール期に成立した国家は戦後にも継続し、脆弱な福祉国家の原型とされてきた。本書では大量の文献と連邦議会資料の歩猟から、リベラル派政治家ロバート・ワグナーの構想と改革立法の制定過程を再構成し、「当時の社会改革が目指したもの」を明らかにする。
目次
序章 ニューディールの歴史的位置
第1章 現代的リベラリズムとロバート・ワグナー
第2章 リベラル派内部の分岐と産業復興構想
第3章 全国労働関係法と労使関係モデルをめぐる対抗
第4章 社会保障法をめぐる政策構想の対抗
第5章 公共住宅政策の形成
終章 ロバート・ワグナーの政治構想の再評価
著者等紹介
中島醸[ナカジマジョウ]
専門領域はアメリカ政治史、アメリカ労働史、政治学。1972年神奈川県生まれ。2004年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。2005年一橋大学大学院社会学研究科助手を経て、2007年千葉商科大学商経学部専任講師に就任し、2011年4月准教授。2011年4月から2012年3月までニューヨーク市立大学ブルックリン校政治学部客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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