出版社内容情報
園山 大祐[ソノヤマ ダイスケ]
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内容説明
庶民階層の子どもの学業不振や学校への不適応は、何が要因となっているのか。フィールドワークやインタビュー調査を行い、フランスと日本の現状を実証的に検証。フランス社会学理論の枠組みを援用しつつ、階層による教育の不平等を捉え、日仏の教育の将来を展望する。
目次
教育の大衆化は庶民階層にどのような教育効果をもたらしたか
「バック取得率80%」から30年―学校教育民主化政策に関する考察
上級技術者証書(BTS)という選択―庶民階層出身のバカロレア取得者における志望の構築と囲い込みの間で
職業高校生たちの職業移行問題の構造
学校離れを生みだすもの
学校と社会階層―20世紀のフランスにおけるコレージュ改革の逆説
コレージュにおける学業成績に社会空間的隔離が及ぼす影響
不平等との闘いから特殊性の拡大へ
移民・外国人にみる中等教育の大衆化と職業参入
学業困難は民主化政策にとって宿命か、それとも挑戦か?
庶民階層の親と学校―不平等な関係と不公平感情
フランス・パリ郊外におけるムスリム移民家族の教育実践―社会統治とアイデンティティ
郊外における「書く行為」とステレオタイプ―若者と文化表現としての「書く」実践を手がかりに
新自由主義時代における生活困難層の教育的再生産戦略についての分析―P.ブルデューの“資本”と“戦略”の視点から
著者等紹介
園山大祐[ソノヤマダイスケ]
大阪大学大学院人間科学研究科准教授。教育学修士。専門:比較教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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