絨毯の下絵―十九世紀アメリカ小説のホモエロティックな欲望

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327472283
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

出版社内容情報

アメリカの十九世紀小説にひそかに流れるホモエロティックな欲望の水脈を解き明かす。ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』『鳩の翼』論を中核に、メルヴィル、トウェインなど、徹底精読に基づくクイア・リーディングの実践。

アメリカ小説におけるクイアな欲望の水脈

アメリカの十九世紀小説にひそかに流れるホモエロティックな欲望の水脈を解き明かす。ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』『鳩の翼』論を中核に、C.B.ブラウン、メルヴィル、トウェインなどのアメリカを代表する作家や、スタージス、ヘンリー・ブレーク・フラー、ベイヤード・テイラーなどのテキストを精読する。アメリカ小説に複雑に織り込まれたホモエロティックな欲望を浮き彫りにするクイア・リーディングの実践。

序論 インターテクスチュアルな絨毯の下絵

第一部 ヘンリー・ジェイムズをめぐるインターテクスチュアルな関係
第一章 ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』――ホモエロティックな読みの可能性
第二章 ハワード・オヴァリング・スタージスの『ティム』と『ベルチェンバー』
     ――アセクシュアリティと強制的異性愛の発動
第三章 ヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』――ケイトの愛とインターテクスチュアルな可能性
第四章 ヘンリー・ブレーク・フラーの『バートラム・コープの年』――『ボストニアンズ』からの出発

第二部 十九世紀のホモエロティックなディスコース
第五章 チャールズ・ブロックデン・ブラウンの『オーモンド、もしくは秘密の目撃者』――隠蔽と解放のドラマ
第六章 ハーマン・メルヴィルの『タイピー――ポリネシアの生活覗き見』――ホモエロティックな視線のゆくえ
第七章 ベイヤード・テイラーの『ジョゼフと友達』――マンリィな愛の二つの顔
第八章 マーク・トウェインの『ジャンヌ・ダルクの個人的な回想』――埋葬されるホモエロティシズム
 注
参考文献一覧
あとがき
索引

【著者紹介】
本合 陽(ほんごう あきら) 1986年3月東京大学文学修士。以後、岡山大学、静岡大学を経て、東京女子大学教授。渡辺利雄『読み直すアメリカ文学』(研究社)、『亀井俊介と読む古典アメリカ小説』(南雲堂)などに執筆。ほか、ゴア・ヴィダル『都市と柱』(本の友社)の翻訳がある。アメリカ小説、とくにジェンダーやセクシュアリティを鍵にした研究が多い。

内容説明

ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』『鳩の翼』論を中核に、C.B.ブラウン、メルヴィル、トウェインなどのアメリカを代表する作家や、スタージス、ヘンリー・ブレーク・フラー、ベイヤード・テイラーなどのテキストを精読するアメリカ小説論。絨毯の下絵のようにアメリカ小説に複雑に織り込まれたホモエロティックな欲望を浮き彫りにするクイア・リーディングの実践。

目次

序論 インターテクスチュアルな絨毯の下絵
第1部 ヘンリー・ジェイムズをめぐるインターテクスチュアルな関係(ヘンリー・ジェイムズの『ボストニアンズ』―ホモエロティックな読みの可能性;ハワード・オヴァリング・スタージスの『ティム』と『ベルチェンバー』―アセクシュアリティと強制的異性愛の発動;ヘンリー・ジェイムズの『鳩の翼』―ケイトの愛とインターテクスチュアルな可能性;ヘンリー・ブレーク・フラーの『バートラム・コープの年』―『ボストニアンズ』からの出発)
第2部 十九世紀のホモエロティックなディスコース(チャールズ・ブロックデン・ブラウンの『オーモンド、あるいは秘密の目撃者』―隠蔽と解放のドラマ;ハーマン・メルヴィルの『タイピー ポリネシアの生活覗き見』―ホモエロティックな視線のゆくえ;ベイヤード・テイラーの『ジョゼフと友達』―マンリィな愛の二つの顔;マーク・トウェインの『ジャンヌ・ダルクの個人的な回想』―埋葬されるホモエロティシズム)

著者等紹介

本合陽[ホンゴウアキラ]
東京女子大学教授。1986年3月東京大学文学修士。以後、岡山大学、静岡大学を経て、現職。静岡大学在籍中にニューヨーク市立大学The Center for Lesbian and Gay Studiesでフルブライト在外研究員。アメリカ小説、とくにジェンダーやセクシュアリティを鍵にした研究が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kiriya shinichiro

1
少年漫画等でよくある「男二人が女一人を争っているうちに、男同士の友情の方がエロティックな展開をみせてくる」パターン……同性愛という概念の発生と、それに対する弾圧が始まった十九世紀アメリカにおいて、いかにこの手のパターンが、作家自らの同性愛の隠蔽に使われたり、反対に作品内に匂わせるのに使われたりしているのか、飽きるほど呈示される(女性同士の関係も同様)。「腐女子はなんでもホモにする」という言説があるが、彼女らの方が、正しくテキストを読んでいる。目をそらし圧力をかける態度の方が、作者に対して無礼なのだ。2013/11/25

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