光文社新書<br> グーグル・アマゾン化する社会

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光文社新書
グーグル・アマゾン化する社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033699
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0236

出版社内容情報

グーグルは世界中のウェブ情報を網羅的に収集することによって、アマゾンはユーザーから記述投稿されるレビューなどを利用することによって、自社サービスを充実させてきた。
Web2.0を、ユーザーの力を借りるものと考えれば、この二社ほどWeb2.0的なサービスを提供している企業はないだろう。すべてはユーザーのためでもあり、自社のためでもある。そんなサービスをグーグルとアマゾンは構築してきた。
その意味で、Web2.0という潮流は、ユーザー参加型というよりもユーザー依存型という言い方もできるだろう。(本文より)

■ロングテールは、現代の玉手箱か、それとも夢物語か
アマゾンもグーグルも、その環境的特性と自らの開発技術によって、大多数の支持を集める基盤をもっていたということになろう。(略)それはわたし自身、素直に認める。だが、と、あえてもうひとつそこに疑いを挟んでみたい。本当にそれだけだろうか。本当にそれだけで、両社は世界中から膨大な数のアクセスを集める存在になったのだろうか。(本文より)

【著者紹介】
一九六八年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。ジャーナリスト。大学在学中よりライター活動をはじめ、科学技術、経済、教育分野を中心に執筆。著書に『人体改造の世紀』(講談社ブルーバックス)、『天才とはなにか?』(数研出版)、『社長をだせ!ってまたきたか!』(宝島社文庫)、『ネット王子とケータイ姫』(共著、中公新書ラクレ)、『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?』(アスペクト)がある。http://www.moriken.org/

内容説明

多様化、個人化、フラット化した世界で、なぜ一極集中が起きるのか?気鋭のジャーナリストが、ネット社会の矛盾に斬り込む。

目次

第1章 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界
第2章 Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」
第3章 Amazon―参加のアーキテクチャー
第4章 Google―半強制的な参加のアーキテクチャー
第5章 スケールフリー・ネットワーク―金持ちほどますます金持ちになる理由
第6章 個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション
第7章 「民主主義」によってつくられる“主体性ある思考”

著者等紹介

森健[モリケン]
1968年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。ジャーナリスト。大学在学中よりライター活動をはじめ、科学技術、経済、教育分野を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kent Kaseda

9
「多様化」や「ロングテール」、「フラット化」といったキーワードが注目される。しかし、それとは逆に、グーグルやアマゾンの台頭が示す様に、一部の企業に利益が一極集中する現象が観られることを指摘している。また、情報化は、意見の多様化ではなく、むしろ世論の画一化をもたらす風潮さえ見受けられる。IT化やグローバル化が引き起こす、利益や意見の一極集中・画一化への警戒心を持つ必要があることが分かる。2018/02/28

DEAN SAITO@1年100冊

7
「一極集中」というワードの定義が曖昧な割に多用しすぎで中身の詰めが微妙…だけど、「スマホ登場以前・iPhone登場以前」の定点観測としては興味深い内容。 グーグルアマゾンが当時から凄いのはいいとして、UX発想で勝利したiPhoneでブラックベリー等々のその他スマホを市場から駆逐したアップルが、この時点では「使いやすさと互換性」のウィンドウズに対する敗北者とされてるのが面白い。やっぱり変革は大衆が予想しないところから生まれるのか。2019/09/16

おらひらお

6
2006年初版。内容的にはweb2.0の説明とグーグルとアマゾンを概観したうえで、web2.0がもたらす社会の変化についてまとめたものです。最終章とそれ以外のつながりがやや悪い印象も受けますが、学ぶところも多いです。読了後、グーグルは屠場に近い印象を受けました。あと、ロングテールの実態もよくわかりました。2012/03/30

makimakimasa

4
古い本だが、最近興味の出てきた2社について、まとめて知れると思って手に取った。何となく全部読み切ってしまったが、あまり印象に残らず、得る物は少なかった。ウェブについて述べた本で10年も経ってしまうと、さすがに情報の劣化が激しい? IT知識少なめな自分でも、内容は肌感覚で分かってる事だらけだった。書いてある事自体(情報や富の一極化)は現在も益々進行している。ライブドア事件や、流行り始めた頃のmixiなど、懐かしいトピックもあり。アフェリエイトを始めたのがAmazonだというのを初めて知った。2016/03/26

Arowana

4
挑発するテクノロジー。米発技術知の最前線に迫る社会批評書1冊目。 (目次) 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界/Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」/Amazon―参加のアーキテクチャー/Google―半強制的な参加のアーキテクチャー/スケールフリーネットワーク/個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション/「民主主義」によってつくられる「主体性ある思考」/ 2013/09/25

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