内容説明
はじめて集大成される巨人・夢野久作の全て。豊驍なる大宇宙の全貌を収める決定版全集。
目次
1 人物伝(近世快人伝;日韓合併思ひ出話 ほか)
2 能楽(謡曲徒然草;喜多實氏の「熊坂」と「海女」 ほか)
3 探偵小説(所感;ざんげの塔 ほか)
4 その他(翡翠を読んで;新聞を読み乍ら ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
19
第一章は夢野久作による評伝。 『近世快人伝』 九州右翼のビッグネームと、博多っ子代表の魚屋が取り上げられてる。 この魚屋の評伝が面白い。 仁輪加に生きた外道であり、落語や講談のようになってる。 私は、夢野久作に限らず、右翼系の話には乗れないが、久作は九州の右翼の元締めたちの中で育った人で、小説でもなんでもそういった地金が時々剥き出しになるのにちょっと退いてしまう。2024/03/23
warimachi
4
「我もし我なりせば」が面白かった。ポオや乱歩の本領が探偵小説以外にある、という見方に共感する一方で、それでもジャンルそのものを作ってしまった両名。そして「大下宇陀児と麻雀なんか二度としないでせう」というオチ。2023/01/12
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- 和書
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