内容説明
芸術で挫折した、無名な美術評論家と、マチス最後の弟子で盲目の画家カミンスキーの2人の奇妙な旅を綴ったロードムービー風物語。全世界的ベストセラー『世界の測量』の著者ダニエル・ケールマンの名を世界に知らしめた出世作、待望の邦訳。
著者等紹介
ケールマン,ダニエル[ケールマン,ダニエル][Kehlmann,Daniel]
1975年ミュンヒェン生まれ、現在はウィーンとベルリンに居を構える。ウィーン大学で哲学と文芸学を学んだのち、カント哲学をテーマとする博士論文を準備するかたわら小説の執筆をおこなう。『Beerholms Vorstellung』(1997)、『Mahlers Zeit』(1999)、『Der fernste Ost』(2001)などに続いて発表した『僕とカミンスキー』(2003)は18万部のベストセラーとなり、24カ国語に翻訳されてケールマンに世界的な知名度をもたらした。文芸学者・批評家としても高い評価を受けており、大学講師をつとめているほか、有名新聞雑誌に批評やエッセイを寄せている。クライスト賞、ヴェルト文学賞、トーマス・マン賞をはじめとする多くの賞に輝き、現在もっとも期待されているドイツ語圏の若手作家のひとりである
瀬川裕司[セガワユウジ]
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。明治大学教授。専門はドイツ文学・文化史および映画学。著書に『美の魔力 レーニ・リーフェンシュタールの真実』(パンドラ、芸術選奨新人賞受賞)他がある。2003年ドイツ政府フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
めがねまる
紅はこべ
めえめえ
donnerstag