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出版社内容情報
焼失、盗難、戦争…人の愚かしさによってこの世から消えてしまった西洋名画が勢揃い!絵画に秘められた悲哀のドラマが鮮やかに蘇る!
【著者紹介】
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内容説明
リアルでは、決して実現しない展覧会へようこそ―。
目次
第1展示室 天災で失われた作品
第2展示室 焼失した作品
第3展示室 戦争とテロリズム
第4展示室 人為的な破壊1―改修と切断
第5展示室 人為的な破壊2―修復・加筆・塗りつぶし
第6展示室 盗難
第7展示室 消失―行方不明の作品
著者等紹介
池上英洋[イケガミヒデヒロ]
美術史家。東京造形大学准教授。1967年広島県生れ。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。海外での研究活動の後、恵泉女学園大学准教授、國學院大學准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
51
あんまり美術関係詳しくないので、流し読み。日本編が読みたいです。戦争はいかんと思った。2016/05/05
キムチ27
47
車中で読んだ為か思索空間がとてつもなく時空を越えて豊かな色彩形状に満ちたものとなった♪何処までを作品と言うのか…瞬間的な炎をも含めるとそう言えるのかも。此処で紹介されている美術作品群は天災、焼失、人為的悪意、盗難、テロリズム.戦争、そして焼失…でも此処にリストアップされていないものもの数知れず。組織的な犯行から単なる歪んだ思想犯まで~人の営みの暗黒的部分を見る想い★2016/08/15
イノ
30
失われた芸術品を失われた理由の別に展覧会形式に並べている。天災。焼失。戦争とテロリズム。人為的な破壊。盗難。消失。大地震や火山噴火に埋れたポンペイの莫大な被害に戦慄するが、ナチスの略奪や連合軍の無差別爆撃で灰に成り戻らない芸術品の多さに驚く。また、作家やその妻が自らの改宗などから焼き捨てや、盗難の発覚を恐れる犯人の家族が処分した話は残念でならない。失われた作品を想う時、現存する作品も後に場所を変え、受け取られる意味を変えて行く。芸術品とは何かと言う、深い考察へと思いを馳せさせてくれる一冊だった。2016/07/31
Nat
29
図書館本。前から興味があった本を図書館で発見。早速借りて読了。失われた名画の作品のなんて多いこと。作品が失われた原因ごとに章立てして解説しているが、天災・火災・盗難・修復等、原因は様々。第二次世界大戦でも多くの作品が失われた。ベルリンのフリードリヒスハイン高射砲塔に運び込まれその後所在不明のものが多いことが残念だ。また原因はわからないがいつの間にか所在不明になってしまったものもある。どこかに埋れて現存している名画があるといいな。マフィアに持ち出されたカラヴァッジョの『生誕』が発見されることを望んでいる。2020/07/25
すみの
23
「失われた」のは天災、焼失、戦争やテロ、人為的破壊、盗難、消失と原因を区分けして各々の作品を説明。オリジナルを鑑賞することも叶わない名画たち。もし現存するオリジナルの名画を観る機会があるなら百聞は一見に如かずであろう。「失われた」名画が余りに多く驚いた。2016/11/23