ちくま新書<br> 女のキリスト教史―「もう一つのフェミニズム」の系譜

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ちくま新書
女のキリスト教史―「もう一つのフェミニズム」の系譜

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072733
  • NDC分類 192
  • Cコード C0216

出版社内容情報

キリスト教は女性をどのように眼差してきたのか。聖母マリア、ジャンヌ・ダルク、マザー・テレサ……、世界を動かした女性たちの差別と崇敬の歴史を読み解く。

内容説明

キリスト教は女性をどのように眼差してきたのか。ミートゥー運動に象徴される、現代の「男女同権」を目指すフェミニズムとは異なり、ヨーロッパにはカトリックを起源とする「もう一つのフェミニズム」の水脈があった。聖母マリア、マグダラのマリアに始まり、中世修道院の女性たち、異端として処刑されたジャンヌ・ダルク、国と宗教を超え崇敬される現代の聖女マザー・テレサまで、キリスト教における女性への差別と崇敬の歴史を明らかにする。

目次

序章 フレンチ・フェミニズム―ジャンヌ・ダルクからカトリーヌ・ドヌーヴまで
第1章 イヴの登場―すべてはエデンの園から始まった
第2章 イエスの登場―イエスを育てた女たち
第3章 聖母の登場―マリア崇敬が女神信仰を温存した
第4章 聖女の登場―マグダラのマリアからマザー・テレサまで
第5章 魔女の登場―聖女になれない女たち
第6章 女性リーダーの登場―女子修道院と神の国
終章 神はフェミニストなのか?

著者等紹介

竹下節子[タケシタセツコ]
比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

65
竹下節子さんの本は西洋史とキリスト教に関わる蘊蓄が豊富で、いつもとても勉強になる。本書は、キリスト教が本来持つ「女性性」に焦点を当てて、聖アンナ・聖母マリア、マグダラのマリア、マザー・テレサなどの聖女、中世の魔女、女子修道院など、キリスト教と女性に関連する数多くのエピソードが紹介されている。男と女の二元論としての継承されてきたキリスト教史を克服するには、男を対立者とするアングロサクソン型フェミニズムではなく、フランス型のフェミノロジー(女性学)に基づく普遍主義が大切だとする著者の訴えが伝わってくる。2020/08/22

かおりんご

30
キリスト教と女性の関係を知りたくて読んだのに、思っていたのと違った。私の読み取りが悪いのか、何が言いたいのか今ひとつ分からず。でも、ジャンヌ・ダルクの人生に興味をもてたから、それだけが収穫かな。ジャンヌ・ダルクが、聖人だったのを知れたのもよかった。2020/05/14

崩紫サロメ

20
長い間被差別者とされてきた女性が「人と神との関係」においてどのような役割を果たしてきたのかを考える(P.10】福音書の読みとして「社会的マイノリティである女性を「人間の男」としてのイエスの教えに統合することは「普遍宗教」としてのキリスト教のアイデンティティに不可欠であった」(p.98)は興味深い。聖母マリアやジャンヌ・ダルクについては著者の他の書物で扱っているものをコンパクトにまとめており、わかりやすい。フォントヴロー修道院の女性のリーダー性の話が面白く、もう少し関連書を読みたい。2020/08/01

ネギっ子gen

16
「後書き」<壁を作って自分の権利、自分の意見、自分のパートに閉じこもることも、反対に、他者の権利、意見、パートを否定して従わせることも、どちらも、命の火を消してしまう。「他者」は、異性であったり、隣国であったり、他宗教であったり、自然環境であったりする。必要なのは壁の位置を調整することではなくて、そこに橋を架けることだ。橋を架けた先で必要になるのは、共感の能力と、公正の感覚だ/この本は、ささやかな、小さな種蒔きに加わろうとして書かれた>と記す著者が、キリスト教における女性への差別と崇敬の歴史を明らかに。⇒2021/01/01

さとうしん

16
キリスト教の確立に果たした女性の役割、あるいは女性にとってのキリスト教について語る。受胎告知の時点から能動的で毅然とした態度だった聖母マリア、イエスに党派性を乗り越えさせたカナンの女、歴代女性が指導者となり、フランス革命にあっても犠牲者を出すことなく閉鎖できたフォントヴロー修道院の話が印象的。キリスト教国家の指導者が難民の受け入れを説くのは、イエスの一家が難民家族だったからという話からは、「東西南北の人」孔子が開いた儒教の採るべき役割を示唆するかのようでもある。2019/12/13

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