ちくま学芸文庫<br> ヴードゥーの神々―ジャマイカ、ハイチ紀行

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ちくま学芸文庫
ヴードゥーの神々―ジャマイカ、ハイチ紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510587
  • NDC分類 935
  • Cコード C0114

出版社内容情報

20世紀前半、黒人女性学者がカリブ海宗教研究の旅に出る。秘儀、愛の女神、ゾンビ――学術調査と口承文学を往還する異色の民族誌。解説 今福龍太

===
私たちの世界には生者と死者がいる。だが、ハイチには生者と死者がいて、それからゾンビがいるのだ――。20世紀前半の人類学者ハーストンは、米国南部の黒人民話の調査を経て、カリブ海域へフィールドワークの旅に出る。その成果たる本書は、習俗や秘儀等の民族誌的記述のみならず、ハイチの歴史や政治批評、調査体験談が縦横に挿入され、最後は音楽とダンスの始原についての短い神話で締めくくられる。ハーレム・ルネサンスの黒人作家としても知られる彼女の手法は、学術研究と口承文学のあわいを往還し、「遠い異文化の客観的記述」としての文化人類学に異議を投げかけた。〈異色の人類学〉の著作として名高い書。解説 今福龍太
===

――ここには生者と死者がいて、それからゾンビがいるのだ
極彩色の信仰世界を描く異色の人類学

===

【目次】
序文 イシュメイル・リード  
第一部 ジャマイカ
第一章  雄鶏の巣
第二章  カレー・ゴート
第三章  猪狩り
第四章  通夜の歌
第五章  カリブの女たち
第二部 ハイチの政治と人々
第六章  国家の再生
第七章  次の百年
第八章  黒いジャンヌ・ダルク
第九章  ルコントの死
第三部 ハイチのヴードゥー
第十章  ヴードゥーの神々
第十一章  ゴナーヴ島
第十二章  アルカーエと、その意味するところ
第十三章  ゾンビ
第十四章  セクト・ルージュ
第十五章  パルレー・シュヴァル・ウ(わが馬よ、語れ)
第十六章  墓場の土、その他の毒
第十七章  ドクター・リザー
第十八章  神とホロホロ鳥
補遺 ヴードゥーの神々に捧げる歌/雑歌

あとがき ゾラ・ニール・ハーストン、「黒人の語り口」 ヘンリー・ルイス・ゲイツ
パーティの花形 ヴァレリー・ボイド
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
文庫版解説 いくつものルネサンス 今福龍太

内容説明

私たちの世界には生者と死者がいる。だが、ハイチには生者と死者がいて、それからゾンビがいるのだ―。20世紀前半の人類学者ハーストンは、米国南部の黒人民話の調査を経て、カリブ海域へフィールドワークの旅に出る。その成果たる本書は、習俗や秘儀等の民族誌的記述のみならず、ハイチの歴史や政治批評、調査体験談が縦横に挿入され、最後は音楽とダンスの始原についての短い神話で締めくくられる。ハーレム・ルネサンスの黒人作家としても知られる彼女の手法は、学術研究と口承文学のあわいを往還し、「遠い異文化の客観的記述」としての文化人類学に異議を投げかけた。“異色の人類学”の著作として名高い書。

目次

第1部 ジャマイカ(雄鶏の巣;カレー・ゴート;猪狩り;通夜の歌;カリブの女たち)
第2部 ハイチの政治と人々(国家の再生;次の百年;黒いジャンヌ・ダルク;ルコントの死)
第3部 ハイチのヴードゥー(ヴードゥーの神々;ゴナーヴ島;アルカーエと、その意味するところ;ゾンビ;セクト・ルージュ;パルレー・シュヴァル・ウ(わが馬よ、語れ)
墓場の土、その他の毒
ドクター・リザー
神とホロホロ鳥)

著者等紹介

ハーストン,ゾラ・ニール[ハーストン,ゾラニール] [Hurston,Zora Neale]
1891‐1960年。米国南部生まれ。小説家、民俗学者、戯曲家、文化人類学者。4つの小説、2つの民話集、自伝、50作以上の短編、エッセイや戯曲をのこす

常田景子[ツネダケイコ]
翻訳者。上演台本の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gibbelin

4
表紙とタイトルをどう感じるかもひとつの試験のような気はするが、柔軟な知性によって書かれた良書。 メディスンマンは天候は操れないが、蛙は黙らせられるエピソード、どこかで読んだかもしれないが、気のせいかな。この夏は実話怪談から目先をかえて、ルーツものに手を出したようなことだった。2021/09/02

ぼっせぃー

1
『「私には、このホロホロ鳥が殺せないーー殺すには、あんまり幸せそうで楽しそうだ。でも、田んぼは守りたいから、どうすればいいか分かった。私が作った世界は、今のところ悲しい世界で、誰も幸せではないし、何事も正しく運ばない。このホロホロ鳥を私の世界につかわして、音楽と笑いを持っていかせよう。そうすれば世界は悩みを忘れることができる」神はそうおっしゃった。神は雷の神、シャンゴを呼び、シャンゴが一条の稲光を作り、 ホロホロ鳥はその光を滑り降りて、ギニアに降り立った。』フォークロア蒐集が目的でないため、距離感も独特。2023/04/15

千代

0
みっちりとした文章量と内容に、興味だけで読み切れるだろうかと不安に思いながら読み始め。所々、??となる箇所があったり、間を置いて読むとこの単語の意味なんだったけ…?となったものの、何とか読み終えた(用語は少し掲載)。お目当ての『第三部:ハイチのヴードゥー』は特によかった。儀式の様子やロアの話、墓場の土やその他の毒、セクト・ルージュ…面白くて一気に読んでしまった。あとがきや解説、ゾラ女史の生涯/著作一覧のボリュームも結構なものだった。表紙は「ロアが乗り移ったフーンガン」なんでこの写真と色にしたんだろう…2021/10/17

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