創元推理文庫<br> 少女地獄―夢野久作傑作集

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創元推理文庫
少女地獄―夢野久作傑作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488463113
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

書簡体形式を用いた独自の文体で読者を幻惑させる、唯一無二の怪奇探偵小説の名手・夢野久作。その入門書に相応しい四編を収録した傑作集を贈る。ロシア革命直後に語られる数奇な話「死後の恋」。南の島に流された幼い兄妹の悲劇を綴る「瓶詰の地獄」。満州を舞台に、日本人兵士とロシア人少女の逃避行を描く「氷の涯」。虚言癖の少女、命懸けの恋に落ちた少女、復讐に身を焦がす少女といった三人をめぐるオムニバス「少女地獄」。不朽の怪作『ドグラ・マグラ』の著者の本領を示す、ベスト・オブ・ベスト!

夢野久作[ユメノキュウサク]

内容説明

書簡体形式などを用いた独自の文体で読者を幻惑する、怪奇探偵小説の巨匠・夢野久作。その入門にふさわしい四編を精選した、傑作集を贈る。ロシア革命直後の浦塩で語られる数奇な話「死後の恋」。虚言癖の少女、命懸けの恋に落ちた少女、復讐に身を焦がす少女の三人を主人公にした「少女地獄」ほか。不朽の大作『ドグラ・マグラ』の著者の真骨頂を示す、ベスト・オブ・ベスト!

著者等紹介

夢野久作[ユメノキュウサク]
1889年福岡県生まれ。慶應義塾大学中退。1926年『新青年』の懸賞に二等入選した「あやかしの鼓」でデビュー。不朽の怪作『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇と幻想を湛えた作風で知られる。1936年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

134
夢野作品初読♬ドンナ風かと身構えるばかりだったが、なるほどコンナ感じは間違いなく大好き(笑)書簡体形式でまとめられた4短編。大正・露西亜・赤など何となく陰を残す雰囲気にソンナに戸惑うことなくのめり込める快感。「死後の恋」「瓶詰の地獄」読了していろいろ考察した後で様々な解釈を目にしてハッとする!「氷の涯」は哀しくも痛快なスパイ小説を満喫。少女の遺したオムニバス表題作は圧巻!「何んでも無い」事に苦しんで、何でも無い事に死んで行ったユリ子が実に印象深い。新聞記事から始まり遺書に終わる「火星の女」の構成もお見事!2022/04/06

藤月はな(灯れ松明の火)

94
再読。夢野久作作品で大好きなものばかりが詰め込まれた創元社チョイスに思わず、欣喜雀躍してしまう。「死後の恋」は戦場での少し、不思議なやり取りがある事実の発覚によって忘れられない甘美でグロテスクな追憶と化すまでの熱の高まりが素晴らしい。しかし、語り手の思い込みも含めるとそれは真か、はたまた、夢だったのか…。「瓶詰め地獄」は丸尾末広氏の熱帯の果実のように濃密で耽美な絵柄を思い出して蕩然。「氷の涯」は行き当たりばったりな運命や嘘が膨れ上がって退っ引きならない状況に陥るまでが秀逸。しかし、いかんせん、長い(笑)2020/07/11

aquamarine

85
書簡体小説4編。「死後の恋」描写にぐいぐい引っ張られ、ラストの一行に竦む。「瓶詰の地獄」既読ゆえ逆に悲痛な叫びが再び私を虜にした。日本兵とロシア少女の「氷の涯」命令が絶対である当時の背景。流された行末はこれでしかあり得ないと思える綺麗なラストだった。「少女地獄」は三編の連作。虚言壁の少女の「何でも無い」のリアルさが印象的だが「火星の女」に掴まれた。読み手は翻弄されたり復讐されたりする男をかわいそうと思うのか、自業自得と思うのか…。女はか弱い都合の良い生き物ではないのだ。たまに無性にこんな話を読みたくなる。2019/05/21

ヒダン

30
とても魅力的な短編集だった。書簡体や独白など一人称で語られる独特のリズム、真に迫った描写にすっかり魅了された。冒頭で興味深い謎が提示されるが、気付くと濃厚な人間ドラマに浸っていた。「氷の涯」複雑怪奇な事件にもそそられるが、臆病だと自称する僕がふわふわと誘われるようにして出ていって平然と対決し、悠々と引き上げるところの迫力、尋常でなさがとてもいい。「何んでも無い」読んでいる自分もユリ子に魅了されてしまう。この手紙を書いている私のユリ子を憎んでいない心境が最後は漏れてくるようだったのが印象深い。2017/11/07

えーた

26
幻想・怪奇探偵小説の巨匠・夢野久作の秀作四編を収めた、著者の入門書的な一冊。絶望的な虚言癖を有し、自らの作り上げた嘘の天国によってじわじわと追いつめられてゆく少女の物語など、どれも男女間にまつわる哀しい業の顛末をサスペンス調に描いた、かなり陰惨な話が多いが、大正・昭和の麗しい日本的香気を湛えた雰囲気もさることながら、その妖しくも独特なルビやカタカナ表記、語り口調が大変魅力的であり、気付いたらドンドン頁を捲っていた。また読んでいるとついつい文体を真似てみたくなってしまう。個人的には「氷の涯」が一番良かった。2018/06/20

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