内容説明
各界の専門家による書誌学についての連続講座を全二巻にまとめる。第一巻は、漢籍版本学概論、漢籍の調査・鑑定方法、漢籍の流動史、和刻本漢籍の多様性、学習院所蔵漢籍などについての論考を収める。
目次
序章 東アジアへの一視角(漢籍を学ぶということ―文明のアウラ)
第1章 書籍の調査と鑑定(明清時代の稿本・写本と校本の鑑定について;中国古籍版本学新探―版下作成から試印まで;和刻本漢籍の多様性;漢籍の版本調査と鑑定について―その常識と非常識)
第2章 海を渡った書籍―書物流動史(中国、日本、台湾、アメリカ所在の宋、元版漢籍の概況;清代における日本への漢籍輸出に関する基礎的研究;古籍流通の文化史;近代における日中間の古典籍の移動について;図書館では漢籍はどのように収集されたか―国立国会図書館の場合)
第3章 学習院大学コレクションの世界(旧学習院所蔵漢籍について;蔵書印から見た学習院大学所蔵漢籍;書と人―学習院大学所蔵『焚書』『続焚書』『李氏文集』;書籍と文物がつなぐ日本と東アジアの近代―学習院大学コレクションから)
[付録]旧学習院所蔵書展示一覧(附・「亀田記念図書」漢籍一覧))
著者等紹介
大澤顯浩[オオサワアキヒロ]
1958年生まれ。1990年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修退学(東洋史学)。1999年学習院大学外国語教育研究センター助教授、2005年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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