内容説明
震災と原発事故が追い打ちをかけた不況と社会不安、度重なる首相交代と不毛な政争による政党不信、領土問題など外交上の軋轢…軍部が台頭した昭和前期と現在の世相は不吉に似ている。当時の抵抗の言論人4人と言論界最大の戦争協会者は私たちにいかなる言葉を遺したのか。
目次
はじめに 非常時の昭和から学ぶ
第1章 石橋湛山―小欲を捨て大欲を持て
第2章 桐生悠々―言わねばならないこと
第3章 清沢洌―異なる意見に寛容であれ
第4章 菊竹六皷―自由に勝る宝なし
第5章 徳富蘇峰―日本は孤独な旅がらす
おわりに 戦後最大の非常時に
著者等紹介
井上亮[イノウエマコト]
1961年大阪生まれ。86年関西学院大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、宮内庁、法務省などを担当。長岡支局長を経て社会部編集委員。元宮内庁長官の残した「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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