出版社内容情報
欧州主要列強がアメリカ地域の植民地で展開した奴隷制はどのようなプロセスを経て廃止されたのか。論争や闘争をまとめた入門書。
内容説明
「新世界」の植民地の大部分において、新たな労働形態として導入された奴隷制。四世紀以上にわたるこの制度は、どのようなプロセスを経て廃止されたのか?本書は、フランスや仏領植民地の動向を中心に、奴隷制が廃止されるまでの過程や、さまざまな思潮・出来事を概説する。
目次
第1章 奴隷制に対するレジスタンス
第2章 奴隷貿易と奴隷制に対する批判
第3章 奴隷制廃止運動の誕生と飛躍的な発展
第4章 最初の奴隷制廃止(一七八九‐一八〇四)
第5章 十九世紀の奴隷制廃止
第6章 賠償金問題
第7章 奴隷制終焉後の社会の変転
結論
著者等紹介
ドリニー,マルセル[ドリニー,マルセル] [Dorigny,Marcel]
1948‐2021。18世紀フランスにおける奴隷制及び奴隷制廃止を専門とする歴史家。パリ第8大学名誉教授。『フランス18世紀(Dix‐huiti`eme Si`ecle)』誌編集長、欧州植民地(1750‐1850年)研究学会会長などを歴任。2020年、レジオンドヌール騎士勲章を受章
山田芙美[ヤマダフミ]
2016年、マダガスカル・カトリック大学法学政治学研究科博士課程中退(政治学専攻)。2024年現在、在ハイチ日本国大使館専門調査員
山木周重[ヤマキチカシゲ]
2008年、東京外国語大学博士号(学術)取得。2024年現在、外務省職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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