白水Uブックス<br> 台湾生まれ 日本語育ち

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白水Uブックス
台湾生まれ 日本語育ち

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  • サイズ B40判/ページ数 308p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560721339
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

日本エッセイスト・クラブ賞受賞作、待望の増補版!

 3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語の3つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った感動の軌跡。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作に、刊行後の出来事について綴った3篇を加えた、待望の増補版。
 「子どもの頃も含めると、あなたの母語は何ですか? と数えきれないほど訊かれてきた。同じ質問をされるのが苦痛な時期もあったが、いまのわたしは、待ってました、とばかりにほほ笑む。
 ――タイワン語とチューゴク語の織り交ざったこのニホン語のことですよ。
 この答えにたどり着けたのは、約四年の月日をかけて“失われた母国語”を求めつつ、自分にとって言葉とは何かと徹底的に考えぬいた成果なのだと思っている。」――(「Uブックス版に寄せて」より)

温 又柔[オン ユウジュウ]
著・文・その他

内容説明

3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語の三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った感動の軌跡。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作に、刊行後の出来事について綴った3篇を加えた、待望の増補版。

目次

わたしのニホン語事始め
なつかしさよ、こんにちは
ピンイン様の逆襲
眠る中国語
ママ語の正体
南方訛り
ペーパーガイジン
「投票」したい
台湾総統選挙を控えて
台湾総統選挙の日〔ほか〕

著者等紹介

温又柔[オンユウジュウ]
作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に移住し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。09年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞しデビュー。16年、『台湾生まれ 日本語育ち』で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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shoko

19
台湾で生まれ、日本語で育った著者の、アイデンティティを巡るエッセイ。「自分たちは台湾人だけど、娘たちは日本人。それが誇らしい」という、大きく構えたご両親のおおらかさがとっても素敵で、境界を生きる自己の存在を自己肯定的に語る文章が嬉しくて、琴線に触れるものがあり、涙を浮かべながら読んだ。/アイデンティティの話なので家族の話も多く、それを通して台湾の歴史にも触れることができた。土着の台湾語と別に、日本統治時代に日本語を学んだ祖母、中華民国設立後に中国語を学んだ母。台湾の多様な言語風景が伝わってくる。2023/08/23

さとうしん

14
日本語・台湾語・中国語、日本・台湾・中国、台湾に生まれて長年日本で生活する著者の「母国語」あるいは「母国」への戸惑いと葛藤を綴る。アメリカ生まれの日本人である私の甥っ子も、日本語と英語との狭間で戸惑い、困惑することになるのだろうか。著者が日本語・台湾語・中国語の混在する「ママ語」を長年かけて肯定するに至った過程が有意思。2022/02/28

モリータ

10
◆著者は1980年、台湾生の作家。3歳で家族と東京に移住、台湾語混じりの中国を話す両親のもとで育つ。06年、法政大学大学院修了。◆本書は白水社ウェブサイトに2011年9月~15年5月「失われた〝母国語〟を求めて」として連載、加筆修正して単行本2016年白水社刊。以降の出来事(台湾総統選投票、エッセイスト・クラブ賞受賞、繁体字中国語版出版)を記した三篇を収録して本書2018年刊。◆教材探しの一環。「母語」や「母国語」を考えるのに読ませてみたいが、日中台の近代史を踏まえないと(一年生にも留学生にも)難しい。2022/09/09

三色かじ香

9
ママ語を話す親の元に育ったの、うらやましいわあ。純粋な台湾人でも、台湾の言葉と中国語をまぜこぜで話す、というのは興味深いと思いました。そういう言語感覚を、感覚的に理解してみたいです。2018/12/18

hiroizm

9
日本育ちの台湾人で日本語作家になった著者のルーツとアイデンティティをめぐるエッセイ。実はタイトルだけ見て衝動買いしたんだけど、この作家の半生だけでなく、台湾の歴史や政治的な立場、台湾の人々の境遇、いろいろ垣間見えて、アジア史や文学に興味がある自分には極めてお得な一冊。「台湾海峡1949」や戦前の台湾人作家とか新たな課題も発見。この著者の小説も読みたくなった。2018/12/06

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