出版社内容情報
中国の沿岸警備隊に相当する海警局、そして海上民兵による軍事力や戦略・組織について、米海軍大学など世界の専門家がはじめて体系的に分析・紹介。日本にとっても注意が必要な中国の「グレーゾーン」戦略を知る最高の一書といえる。
内容説明
東シナ海・南シナ海に展開する準海軍「中国海警局」や「中国海上民兵」の実態と係争海域の実効支配を視野に入れた展開のすべて。米海軍大学の専門研究機関があらゆる角度から分析・詳述した決定版!
目次
第1部 グレーゾーンの概念化(中国の海上グレーゾーン;中国の海上グレーゾーン作戦の概念化;海上民兵は海上における人民戦争(海上人民戦争)を実行しているのか
グレーゾーンが国際法の基本原則に抵触するとき)
第2部 中国海警局とグレーゾーン(グレーゾーンのための組織改編;海上グレーゾーンにおける海警局作戦の軍事化;中国の海上法執行海上プラットフォーム)
第3部 中国の海上民兵とグレーゾーン(権益擁護対戦闘;中国の海上民兵と偵察・攻撃作戦;ブルーテリトリー(外洋領域)におけるグレー軍)
第4部 近海グレーゾーンのシナリオ(南シナ海;東シナ海における中国の海上グレーゾーン作戦と日本の対応;東シナ海)
第5部 グレーゾーン政策の課題と提言事項(グレーゾーンの作戦における時間的要素;中国のグレーゾーン作戦行動への対応における抑止の役割;グレーゾーンにおける米国のシーパワーの決定的試用のための選択肢)