平凡社ライブラリー
改訳 形の生命 (改訳)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582766639
  • NDC分類 701
  • Cコード C0370

内容説明

20世紀前半を代表する美術史の碩学アンリ・フォシヨンの古典的名著が流麗な文章で復活。

目次

第1章 形の世界
第2章 空間
第3章 素材
第4章 頭脳
第5章 時間
手に捧げる

著者等紹介

フォシヨン,アンリ[フォシヨン,アンリ][Focillon,Henri]
1881‐1943。フランスの美術史学者。版画家ヴィクトルの子として生まれ、豊かな芸術的環境のなかで育つ。リヨン大学で近代美術史、パリ大学で中世美術史の教授を務め、中世・近代美術に関する著作を発表。第2次世界大戦の勃発とともにアメリカに渡り、イェール大学で考古学と美術史を講じ、アメリカで客死

杉本秀太郎[スギモトヒデタロウ]
1931年、京都生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。京都女子大学教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。現在、国際日本文化研究センター名誉教授、日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

9
1934年初出。形式と内容という二項対立の当てにならなさから出発して、「形」が空間/素材に相互作用的に関わり、人間の頭脳と時間を考える上でも外せない概念であることを示していく。一読堅実な議論という印象で少し拍子抜けしたが、とはいえ多くを理解できたわけではないのでまだなんとも言えない。「タッチ」という言葉が強調されるが、この言葉には何か惹かれるものがあった。語りかけるような調子が印象的で、訳注・概要・解説含めて、親しみやすさが翻訳から滲み出ていた。2023/01/07

nobi-ta

1
フォションの時間モデルに注目。2015/02/01

fukudada

1
形式論と覚悟して読んでいたが どうも違うようだ。評論であるはずなのにどこか詩的で流れるような文体はこの著作の難しさの一つだと思う。美術作品における様式が形を規定するものではなく、それこそ生命を持ってイメージを発展させ、表現を深化させる、この辺りの理論提示が面白い。2014/04/01

monado

1
形への偏愛。最後の手に関するエッセイも良い。2011/07/12

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