平凡社新書<br> 脱大日本主義―「成熟の時代」の国のかたち

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平凡社新書
脱大日本主義―「成熟の時代」の国のかたち

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  • 商品コード 9784582858464
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

親米保守路線と成長戦略が行き詰まる中で日本はどうすべきか。対米従属からの脱却、低成長時代の成熟戦略を提唱する。内田樹氏推薦。

《目次》
まえがき
安全保障体系を再構築する好機/中規模国家化の宿命

第一章 大日本主義の幻想──グローバリズムと日本政治
「友愛」の現代的意義/ナショナリズムとポピュリズムの異常拡張期
「自立」と「共生」/安保改定の意味/冷戦後の日本政治
安保条約の変容/親米保守路線の行き着く先
「年次改革要望書」と「アーミテージ=ナイ報告書」
トリッキーな「のれん分け戦略」/鳩山内閣の蹉跌
親米保守派による倒閣運動/日米合同委員会の弊害
TPPの浮上の意味/米大統領選における有権者の反乱
地域統合と国民国家/大国は多国間主義を嫌う
二つのグローバリズムへの対抗力を/TPPの挫折
RCEPへの期待/再び東アジア共同体構想を表舞台に
安倍政権の中国封じ込め策は愚策/右往左往しない日本をつくる

第二章 自立と共生への道──対米従属からの脱却
安保ただ乗り論の虚妄/従属国家の現実が可視化されている沖縄
「駐留なき安保」論の系譜/自立の機会をうかがっていた外務省
中国は本当に脅威か/米国は尖閣にかかわりたくない
「中国の海洋進出」をどう見るか/「北の脅威」とは何か
核武装自立論の不毛/専守防衛からの転換は不可能
中国の台頭はアジアの台頭/中規模国家の悩み
日米同盟強化論の陥穽/外交に「価値観」を持ち込む愚
沖縄基地問題は親米保守路線の恥部/琉球ナショナリズムとの共生を
「空気」の中で決まったイラク攻撃支持/中東の紛争には深入りしない
大日本主義か「脱」大日本主義か/中国文明の復活とどう向き合うか
抑止力の陥穽/専守防衛を貫く決意
ニクソン・ショックに等しい「TPP離脱」宣言/日米同盟への期待過剰と依存過剰
「共生」を通じての「自立」

第三章 「成熟の時代」の国のかたち──成長戦略から成熟戦略へ
かなわぬ大日本主義の夢/「成長の時代」から「成熟の時代」へ
歴代内閣の「成長戦略」/「人間のための経済社会」
民主党政権の「コンクリートから人へ」/格差社会への対応
アベノミクスの異常性/何のための成長か
急速に進む階層化/成熟国家の使命
成熟戦略の基本原則/東アジア地域経済統合の推進
「公正な社会」を目指す/国民国家の統合を重視
外国人単純労働力の解禁は慎重に/英語公用語化に反対する
成熟国家の時代精神

第四章 脱 大日本主義へ
「日本ナショナリズム解放路線」への危惧/一つの「解」としてのリージョナリズム
国連常任理事国を目指さない/原子力発電をやめる
東アジア共同体を目指す/自立と共生への決意

 解説 「気まずい共存」の時代に  内田樹
政治大国には永遠になれない/ミドルパワーとしての存在感を
「気まずい共存」と東アジア共同体構想/友愛を通じての実践


鳩山 友紀夫[ハトヤマ ユキオ]
著・文・その他

内容説明

明治以来の大日本主義的志向は、戦後も「経済大国から政治大国へ」という夢として信じられてきた。しかし、世界における相対的地位が低下し、人口減少と低成長経済が続くなかで、日本という国はいかにあるべきなのか。ナショナリズムとポピュリズムが拡張している今、政治に何が必要か。

目次

第1章 大日本主義の幻想―グローバリズムと日本政治(「友愛」の現代的意義;ナショナリズムとポピュリズムの異常拡張期 ほか)
第2章 自立と共生への道―対米従属からの脱却(安保ただ乗り論の虚妄;従属国家の現実が可視化されている沖縄 ほか)
第3章 「成熟の時代」の国のかたち―成長戦略から成熟戦略へ(かなわぬ大日本主義の夢;「成長の時代」から「成熟の時代」へ ほか)
第4章 脱大日本主義へ(「日本ナショナリズム解放路線」への危惧;一つの「解」としてのリージョナリズム ほか)
解説 「気まずい共存」の時代に(内田樹)(政治大国には永遠になれない;ミドルパワーとしての存在感を ほか)

著者等紹介

鳩山友紀夫[ハトヤマユキオ]
1947年生まれ。元内閣総理大臣、東アジア共同体研究所理事長、日本友愛協会理事長。東京大学工学部卒業、スタンフォード大学工学部博士課程修了。86年、総選挙で旧北海道4区(現9区)から出馬、初当選。93年、自民党を離党し、新党さきがけ結党に参加。細川内閣で官房副長官を務める。96年、民主党結党、代表に就任。98年、旧民主党、民政党、新党友愛、民主改革連合の4党により(新)民主党結党。2009年、民主党代表、第93代内閣総理大臣に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tolucky1962

16
日本の進む道を考えるのに一つの大切な方向性を示す。この道しかないという前に知るべき事。米国衰退と中国台頭は事実。現政権の米国追従中国敵視は危険。経済力衰退の日本が一国で中国に対立できない、米国は日本のために中国と戦ってくれるはずない。冷戦終了後独逸は米国地位協定等も見直し米軍基地も縮小した。日本は機密保護法、仮想敵国から労働者派遣法、原発再稼働まで米国の年次改革要望書に従うが常任理事国入りに協力してもらえず。著者は中国との共生や東アジア共同体構想を唱える。大国主義はやめ、中規模国を目指すべきだと指摘。 2017/10/18

呼戯人

11
自立と共生にこれから進む道の希望を見出し、成熟社会の到来を主張する鳩山友紀夫。自立とは、対米従属からの自立を果たし真の独立国となることを目指す。共生とは、自立のための重武装を望まず、政治と外交で東アジアの平和を多国間協調主義で築こうとする試みである。グローバリゼーションとネオ・リベラリズムに反対し、国内の格差と貧困を新しい社会分配の方式を考えることで乗り越えてゆこうとする新しい社会民主主義の主張である。この路線が本当に日本を導く希望の灯火になることを心から願っている。自立・共生・友愛の実現こそ希望。2019/01/30

nishiyan

5
鳩山由紀夫元首相の政策や考えをまとめたもの。日米同盟を神聖視する外務省や親米保守への警鐘と東アジア共同体構想、成熟社会となった後の日本の進路などが語られている。内容の是非よりも、思ったのは国会議員を辞めた後にこうした本を出すことにどういう意義があるのかということ。議員を退いても政治家として発言を続けている小泉元首相のように振る舞いたいということなのだろうか。読んでいて、ここに書かれている政策よりも、鳩山氏の政治家としての在り方にばかり気をとられてしまった。なんともモヤモヤする感じ。2018/05/05

Verte

5
37「年次改革要望書」米国が毎年、日本が改革sべき具体的な内容を指摘して要望する文書。郵政民営化、大店舗法の改正、建築基準法、労働者派遣法の改正などは皆ここに書いてあった。 188もし英語を国語化すれば、日本人を英語を話す支配層と話せない日支配層に分断し、両者の間に共通の感情が存在しなくなることによって、国民国家の統一が失われる(馬場辰猪)2018/04/28

こも 零細企業営業

4
ニューズ・オプエドにて鳩山氏が出演してた時に購入し、何回も挫折しながらやっと読了。 スペシャリストばかりで、ジェネラリスト不在な日本の行政府。 お花畑な偽ジェネラリストは多数いるが… それによって形骸化する立法府。 時間が余ったと般若心経を唱えるアレはいるが… この道しかないと失敗を認めず、検証もせず経済成長を目指し、遂には改竄に手を染め。無理な常任理事国入りを目指し、効果が無いのに金だけばら撒いてる。 そんな事やめて身の丈に合った国を目指しましょう? って感じの本でした。2019/01/15

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