出版社内容情報
主に石斧を使って古代の丸木舟や小屋を造る「縄文大工」。大航海が行われた3万年前に船を造り台湾から沖縄まで走らせた記録、工夫に溢れた住居の復元などから新たな縄文人像を探る。
内容説明
自ら建てた三畳の小屋に暮らし、蒸しドングリや川魚を食べ、囲炉裏の灰で歯を磨く。能登に縄文小屋を建て、三万年前の丸木舟を走らせる。「縄文暮らし」を実践しながら、原始を生きた人の姿を探る。原始人の暮らしをたどれば、現代人が失ったものが見えてくる。
目次
第1章 縄文大工になったわけ(大工の道を歩み出した修業時代;匠の世界に求めたもの ほか)
第2章 能登に縄文小屋を建てる(石斧との出会い;石斧をつくる ほか)
第3章 三万年前の丸木舟で大航海(「原始人の石斧」で舟づくり;丸木舟は旧石器時代に存在するか ほか)
第4章 縄文暮らしから生まれた哲学(「三畳の小屋」暮らし;囲炉裏レシピ ほか)
著者等紹介
雨宮国広[アメミヤクニヒロ]
1969年、山梨県出身。縄文大工、建築家。丸太の皮むきのアルバイトをきっかけに、大工の道へ進む。古民家、社寺文化財修復の仕事で、先人の手仕事に出会い感動。手道具のみでの伝統的な手法に傾倒する。2009年に石斧と出会い、東京都立大学の山田昌久教授と共に、能登半島の真脇遺跡で縄文住居の復元に携わる。その後、国立科学博物館の日本人のルーツをたどる「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」では、台湾から与那国島へ渡る丸木舟を制作した。現在は手道具のみで自作した小屋に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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