内容説明
判例を読んでみると、その底には人間の愛があり、欲があり、また意地や感情があり、さらにはこれらと社会・制度との調整という問題があることがわかる。本書では法律学を学びはじめた人たちのために、判例を学ぶ基本的心得やその読み方・学び方を説き、このような人間性に富んだ判例を通じてのもう一つの法律学習法をヴィヴィッドに案内した。
目次
第1章 判例を学ぶ心得―判例学習の作法(法律学には裁判法学としての面がある;判例を学ぶことの重要性;判例を学ぼう)
第2章 判例を学ぶ・探す―判例を読む力とは(判例学習のための文献探し;文献などでの学習心得;判例理解の常識;判決文を読む;古い判例になじむ)
第3章 判例を読む―いくつかの判例を学んでみる(憲法―政教分離;民法―制限行為能力者の詐術;民法―不貞の抗弁;刑法―偽装心中;会社法―使用人と表見代理;行政法―事業計画決定の処分性)
著者等紹介
井口茂[イグチシゲル]
早稲田大学政経学部卒業。1968年弁護士登録。1993年没
吉田利宏[ヨシダトシヒロ]
早稲田大学法学部卒業。元衆議院法制局参事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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