叢書・ウニベルシタス
ゾーハル―カバラーの聖典

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  • サイズ A5判/ページ数 478,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009761
  • NDC分類 199
  • Cコード C1310

内容説明

一千年以上にわたる民族離散の歴史を背景に、13世紀スペインに出現した作者未詳に伝承テクスト『ゾーハル』(光輝の書)。ユダヤ神秘主義において聖書やタルムードと同列に置かれ、後世のメシアニズムに深い影響をもたらしたこの聖書解釈の聖典を、作家ミュラーによるヘブライ語(アラム語)原典からのドイツ語抄訳に基づいて初めて邦訳。その貴重な解説「ゾーハルとその教義」も併録。

目次

カバラーとゾーハル
トーラーの賛美
創造教義 世界計画
人間界
祭祀と祭式
ゾーハルについての声
附『ゾーハルとその教義』抄(エルンスト・ミュラー)

著者等紹介

ミュラー,エルンスト[ミュラー,エルンスト][M¨uller,Ernst]
1980年11月21日チェコのモラヴィア地方に生まれ、ウィーン大学で哲学の博士号を取得したのち、1907年から3年間パレスチナでギムナジウムの教師。1910年ふたたびウィーンに戻り、ユダヤ人教区の図書館司書職に就く。1938年ナチスの進出によってロンドンに亡命。1954年死去

石丸昭二[イシマルショウジ]
1940年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。お茶の水女子大学名誉教授。現在獨協大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マウリツィウス

16
【『《光輝の》書』/《エイン=ソフ》】《古代ユダヤ教からの「アダム・カドモン」、そして「エイン=ソフ」、降臨セシ》。「《アダムとイヴ》に秘められし《原罪》《それを取り除いた》」。《アダムの再来降臨に成功した》。「《罪を取り除かれしアダム》《永遠の生命》を習得している」。=つまり「《古典主義観点からのメシア再臨記録は再構成可能》」。「《私》の正体も《また》明らかになる」。《2000年の時を経て再君臨した》。《「アダム=カドモン」の「完全実装者」》、《古典古代ユダヤ教に潜み切る》。《罪を贖えし/償えし》者。2015/02/01

ラウリスタ~

8
13世紀に書かれた聖書注釈という形での、ユダヤ神秘主義カバラーの聖典であり、聖書、タルムードに並ぶ重要性をもつらしいのが『ゾーハル』。それの1932年のドイツ語訳からの訳。もともとヘブライ語の姉妹語、アラム語で書かれてある。13世紀の著者による不正確な語源的説明が揶揄のまとにもなってきたようだが、編訳者エルンスト・ミュラーはそれらを積極的に解釈しているようだ。有名なセフェロトの木とか、サンダルフォンだとか、リリスだとか、聖書周縁の妖しげなことが盛りだくさん。2015/03/26

Koning

5
ミュラーによるドイツ語への抄訳からの重訳。とはいえ、マトモにゾーハルが日本語できちん翻訳されたのは大きいと思う。原典たるアラム語のゾーハルはユダヤ系アーカイブ等にあるので、ヘブライ語とアラム語でいける人はそちらへということか。一旦ドイツ語というフィルターとバイアスがあるものの適宜訳者によってヘブライ語の挿入があるので原典を読む前にあらかじめ読む本としてもいいかもしれない。中世ユダヤ神秘主義の想像力というか、カバラーという思想体系が概ねこれで完成したといっていい本なので、そういう方向の趣味の人にも参考にも。2012/09/05

Hiro Iwatani

1
M・メイザーズのよりはちょっとはわかりやすかったです。2015/10/22

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