メタフィジカル・クラブ - 米国100年の精神史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 457,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622076100
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C0010

出版社内容情報

南北戦争から冷戦に至るアメリカ百年の精神史を、その思想的核をなすプラグマティズムの成立史として描くピューリツァー賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

18
私の世代(1950後半~60前半生まれ)は、おそらく政治、経済、文化等略全てにアメリカの影響を受けていると思います。当然、自由、民主、多様性、創造等プラス面だけでなく、差別、強欲、強烈な自己顕示欲等マイナス面も丸毎受け入れた上で。しかし私には最近の分断と不寛容を見るにつけ、幻滅感が強くなっていました。その中で、もう一度米国精神史をおさらいしたいと思い本書を11年ぶりに再読しました。プラグマティズムの価値観はイデオロギーに囚われない寛容であり民主主義。それが損なわれたのが今のアメリカ。再興はなるのでしょうか2022/11/13

Hotspur

5
一つのアイデアを粘り強く展開し、その過程を膨大なリサーチに基づく事実関係の肉付けで膨らませて圧倒的な歴史的・思想史的ドキュメンタリーに仕立てていく手腕には、まったく脱帽の他ない。ある意味、本書はハルバースタムの『ベスト&ブライテスト』を彷彿させる、つまりニュージャーナリズム的な香りを持っている。第4部ジョン・デューイ(表題クラブと直接関係がない)のあたりで空中分解しかけるように思われる展開を、第5部で現代ともつながる収束に持っていく構成力など「米国研究の要として名高い、現代の古典」の評に相応しい。2020/12/30

koji

3
再読に値する本です。南北戦争とアメリカプラグマティズム。ホウムズ、ジェイムズ、パース、デューイ。「信念とは未来への賭けに他ならない。私たちは、もう一組の真理が事実である可能性がつねに存在することを承知の上で、ある一組の真理に賭け金を置く。そして結局のところは、自らの信じるところにしたがって行為しなければならない。」「私たちの行為に対する道徳的な世界は・・・私たちが示した寛容にこそ根拠をもつものである。プラグマティズムは・・・暴力の行使に駆り立てられるような事態を最小限にとどめる」痺れました。2011/11/03

rinv0925

1
卒論関連2017/07/25

げんき

0
「プラグマティズム」という思想潮流が南北戦争のいわば「戦後思想」として形成されていった過程を4人の思想家(オリヴァー・ウェンデル・ホウムズ、ウィリアム・ジェイムズ、チャールズ・サンダース・パース、ジョン・デューイ)を核に思想史として記述した大作。正直難解で消化不良に終わっってしまった。。。2020/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3255463
  • ご注意事項