内容説明
経済統計データをどのように眺め、それらから経済社会の実態をいかに把握し、いかに問題意識を数量的に認識するか―。これら領域では、推測統計の議論を応用する計量経済学的な分析や考察に至るまでの、むしろ経済学的に経済社会をどのように捉えるかが重要なテーマになる。本書は、経済統計(学)と称される領域を第1部に、計量経済学の領域を第2部に、1・2部の補論とやや中級程度の内容を第3部にまとめた計量経済学への入門書。経済学の実証分析での回帰分析の活用と、推測統計の理論の応用を平易に解説する。
目次
第1部 経済をデータで把握する(経済循環と産業連関表;GDP統計と成長会計;景気循環;物価と賃金;家計の所得と消費)
第2部 経済モデルの回帰分析(推測統計の基礎理論;回帰方程式の計測―計量経済学への誘い;回帰分析の諸問題;計量経済モデルの利用)
第3部 より発展的な展開(行列とベクトル;多次元確率変数;発展的な分析方法)