イギリスはいかにして持ち家社会となったか―住宅政策の社会学

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イギリスはいかにして持ち家社会となったか―住宅政策の社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 309p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623079100
  • NDC分類 365.31
  • Cコード C3036

出版社内容情報

〈住まい〉をめぐって錯綜する論点を整理し、ハウジング研究と比較福祉国家研究とを架橋する。本書は、ハウジングを社会政策のなかに明確に位置づけ、国際比較の観点を取り入れながら、英国の住宅政策の歴史と現在を描き出した一冊。福祉国家の変容をとらえ、その未来を構想するうえで、ハウジングを理解することがいかに重要かを説く。(原著 Stuart Lowe, 2011, The Housing Debate, Policy Press.)。

刊行にあたって
はしがき
凡例

第1章 議論の土台
 1 はじめに
 2 制度と変化
 3 ハウジングにかかわる概念・専門用語
 4 ハウジング・システムの諸類型
 5 ハウジングと福祉国家の諸制度
 6 結論

第2章 住宅政策という発想――ヴィクトリア朝後期の住宅市場危機
 1 はじめに
 2 都市化と民間賃貸中心の住宅供給
 3 「住宅政策」の誕生
 4 誰が労働者に住宅を供給するのか
 5 結論

第3章 持ち家社会の誕生――1918?39年の戦間期
 1 はじめに
 2 戦争がもたらしたもの
 3 アディソン法とその限界
 4 民間賃貸セクターに対する補助金――1923年住宅法
 5 1924年住宅法――「ウィートリー法」
 6 郊外の拡大
 7 貧困層に住まいを与えるには
 8 結論

第4章 持ち家社会の成長――1945?75年の戦後期
 1 はじめに
 2 なぜ住宅政策の立ち上がりは「早かった」のか
 3 住宅供給計画を主導するのは国か、それとも市場か
 4 戦後福祉合意と保守党の住宅政策観
 5 公営住宅の建設はつづいた
 6 労働党と持ち家
 7 結論

第5章 経済のポスト工業化とハウジング
 1 はじめに
 2 グローバル化と福祉国家
 3 新しい地理的配置
 4 社会住宅の残余化
 5 公営住宅の緩慢な死
 6 結論

第6章 ハウジングと福祉国家
 1 はじめに
 2 福祉国家論におけるハウジングの軽視
 3 収斂から分岐へ
 4 ケメニーのハウジング・レジーム論
 5 資本主義の多様性
 6 結論

第7章 住宅ローン市場のグローバル化
 1 はじめに
 2 住宅ローン市場のグローバル化
 3 国ごとの違い
 4 住宅ローン商品の多様性
 5 結論

第8章 アセット・ベース型福祉国家に向けて
 1 はじめに
 2 福祉国家の変化に「ハウジング」が与える影響
 3 「重大なトレードオフ」論争
 4 新興アセット・ベース型福祉国家としての英国
 5 結論

第9章 結論
 1 はじめに
 2 長期持続とハウジング
 3 公営住宅の緩慢な死
 4 ハウジングと福祉国家

訳者解説
文献一覧
索引

コラム
 1-1 制度の定義
 1-2 変化のとらえ方
 1-3 本書の構成の概要
 1-4 定義
 1-5 「ホーム」の概念
 1-6 ポスト共産主義のハウジング
 2-1 英国とドイツのハウジングはどのように分岐したのか
 3-1 クリストファー・アディソン(1869?1951年)
 3-2 保守党はなぜウィートリー補助金を継続したのか
 3-3 レイモンド・アンウィンの生涯(1863?1940年)
 3-4 ジョージ・オーウェル『ウィガン波止場への道』(1937年)からの抜粋
 4-1 ダドリー委員会
 4-2 1957年家賃法
 4-3 1977年住宅緑書
 5-1 グローバル化とは何か
 5-2 「買い取り権」
 5-3 社会住宅の緩慢な死
 6-1 ハウジング形態の違いが福祉に対する態度を左右するのはなぜか――ケメニーの発見
 6-2 エスピン=アンデルセン『福祉資本主義の三つの世界』(1990年)
 6-3 統合的賃貸市場
 6-4 資本主義の多様性
 6-5 居住資本主義の多様性
 6-6 オランダの統合的賃貸住宅市場が直面する課題
 7-1 二次的住宅ローン市場と証券化
 7-2 ドイツのハウジング・システム
 7-3 イタリアの住宅ローン市場
 7-4 旧共産主義国ロシアのハウジング――市場なきプライベート・ハウジング
 7-5 さまざまなタイプのエクイティ引き出し
 8-1 日常生活の「金融化」
 8-2 アセット・ベース型福祉という発想
 8-3 ガーニーの「正常化言説」論

スチュアート・ロー[Stuart Lowe]
著・文・その他

祐成 保志[スケナリ ヤスシ]
翻訳

内容説明

本書は、ハウジングを社会政策のなかに明確に位置づけ、国際比較の観点を取り入れながら、英国の住宅政策の歴史と現在を描き出した一冊。福祉国家の変容をとらえ、その未来を構想するうえで、ハウジングを理解することがいかに重要かを説く。

目次

第1章 議論の土台
第2章 住宅政策という発想―ヴィクトリア朝後期の住宅市場危機
第3章 持ち家社会の誕生―一九一八~三九年の戦間期
第4章 持ち家社会の成長―一九四五~七九年の戦後期
第5章 経済のポスト工業化とハウジング
第6章 ハウジングと福祉国家
第7章 住宅ローン市場のグローバル化
第8章 アセット・ベース型福祉国家に向けて
第9章 結論

著者等紹介

ロー,スチュアート[ロー,スチュアート] [Lowe,Stuart G.]
1978年シェフィールド大学博士課程修了(政治学専攻)、Ph.D.1982‐2015年ヨーク大学社会政策・ソーシャルワーク学科上級講師。現在、ヨーク大学名誉フェロー

祐成保志[スケナリヤスシ]
1974年大阪府生まれ。2005年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Haruki

0
持ち家社会が70%近くあり、他の国(カナダ、スウェーデン、ドイツ、フランス、スイス、日本)と比べても持ち家率が高い英国について、その歴史的な背景(衛生面、戦後の住宅不足、etc)と政府の住宅政策(共産主義的な時代、自由主義的な時代)を絡めて理解する。 また昨今のグローバル化によって、住宅も金融資産(アセット)となることで、時間的な観点での資産価値が重要視されるようになり、年金や福祉との関連も見出されることとなる。「持ち家社会」と「低税率/低支出の政府」は相関関係にある、という主張は新鮮だった。2019/08/12

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