叢書・知を究める<br> 時間の経済学―自由・正義・歴史の復讐

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時間の経済学―自由・正義・歴史の復讐

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  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623084388
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0333

出版社内容情報

財政危機や地球温暖化などの脅威に直面する社会を、どうすれば持続可能なかたちで次世代に引き継げるのか。将来世代のために、見返りのない自己犠牲を我々は自発的に選択できるのか。未来の人々の利益を現在の政治や政策に反映させるために必要な「新しい社会契約」とは。現代の政治・経済思想家たちの哲学を辿り、新たな理念を模索する壮大な試み。

内容説明

財政危機や地球温暖化などの脅威に直面する社会を、どうすれば持続可能なかたちで次世代に引き継げるのか。将来世代のために、見返りのない自己犠牲を我々は自発的に選択できるのか。未来の人々の利益を現在の政治や政策に反映させるために必要な「新しい社会契約」とは。現代の政治・経済思想家たちの哲学を辿り、新たな理念を模索する壮大な試み。

目次

序 世代間問題を考える
第1章 時間と公共性
第2章 正義論をめぐる問題
第3章 市場と全体主義
第4章 自己統治の自由
第5章 仮想将来世代と新しい社会契約
第6章 イノベーションと世代間資産としての正義
第7章 スピンオフ―人工知能と拡張された理性
終 歴史と責任

著者等紹介

小林慶一郎[コバヤシケイイチロウ]
1966年生まれ。1991年東京大学大学院工学系研究科修了(工学修士)。1998年経済学Ph.D.(シカゴ大学)。現在、慶應義塾大学経済学部教授。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、東京財団政策研究所研究主幹を兼務。主著『日本経済の罠―なぜ日本は長期低迷を抜け出せないのか』(共著)日本経済新聞社、2001年、第44回日経・経済図書文化賞、第1回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おせきはん

12
財政危機や環境問題など将来世代に負担を求めることがわかっていることに対して、現在世代が必ずしも思い切った対策をとれていない中、将来世代に対する利他性を持つことができるかを政治哲学の視点から考察しています。個人の正義感に期待をしつつも、仮想的な将来世代が現在世代の政策決定プロセスに介入するフューチャー・デザインのように、将来に当事者として向き合う人を意図的に確保する仕組みも有効ではないかと思いました。2019/04/01

鵐窟庵

7
ロールズの正義論が世代間を超える場合に、利己的な人間の間で世代を超えた正義や倫理は存在するか。そこから本書の問いは出発する。現在日本で問題になっている様々な世代間格差やライフボード・ジレンマを乗り越えるために、従来の経済学へ世代的な時間軸を導入する。それは現世利益に代わる次世代への利他心や単なる無償の愛では解けず、人間の本性的な欲望と紐づいた制度設計が必要だと説かれている。やがてそれはイノベーションという未来への期待値を投資対象とする不確実性そのものが可謬性を持つ私たちの社会の中へ組み込まれていく。2020/12/23

marukuso

3
財政破綻せずここまできた日本社会だが、問題を先送りすることにも限界がある。経済だけでなく環境問題もしかり。将来の世代のためにわたしたち現在世代は自己犠牲を払えるか。世代を超える利害の違いをライフボートジレンマという問題として捉え、ロールズ、サンデル、ヨナス、ポーコックなど政治哲学を導きに人工知能やイノベーションが果たす新たな社会契約を考える。未来の人の利害を代弁する仮想将来世代省をつくるという発想が面白かった。2019/04/11

クスモク

0
著者がライフボード・ジレンマと呼ぶ、世代間の負担(利益)の問題。このような人の価値観に関わる問題に対して、先人の理論の不十分な点を論理的に補っていて、私にはとても説得力のある議論だった。人工知能を組み合わせて解決に向かう方法に、なるほどと思った。2020/10/30

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