内容説明
異なる文化的背景をもつ人びとが頻繁に接触する現在、必要とされているのは、ヨーロッパやイスラームなど、複数の集団、さまざまな文化圏を包含する、グローバルな視点での世界史である。本書では、「ヨーロッパ」「イスラーム世界」という枠組みの検討や中世の文化圏の比較、そして交流・衝突の過程の解明をおこない、さらには、現代ヨーロッパのイスラーム教徒、イスラーム過激派の背景を探る。このような試みが、グローバルな世界史像構築への第一歩となることを願っている。
目次
ヨーロッパとイスラーム世界
1 枠組み 集団と歴史
2 比較 文化圏
3 接触 交流と衝突
4 統合 グローバル化
著者等紹介
高山博[タカヤマヒロシ]
1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。エール大学大学院歴史学博士課程修了・Ph.D.取得。専攻、西洋中世史・地中海史。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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