内容説明
貧しくても、学歴がなくても、語学ができなくても、繁栄を築くことができたのはなぜか?最新の社会ネットワーク理論と綿密なフィールド調査・実証研究により、国際的に活躍する温州人の社会的なつながり構造とその力学を解明する。チャンスに満ちた希望の社会に向け、八方塞がりとしか思われない周囲の世界を切り拓く可能性を示す、注目の研究。
目次
研究アプローチと問題設定
理論的背景
最貧地域の大逆転―富豪の街、温州
海外温州人コミュニティーと現地社会
在欧の温州人企業家のネットワークとコミュニティー・キャピタル
在欧の温州人企業家のクラスター分析
在欧の温州人企業家のタイプ別ケース分析
在欧の非温州人企業家のネットワークとコミュニティー・キャピタル
福建人との比較研究―そのネットワークとコミュニティー・キャピタル
結束型コミュニティーの逆作用
より多くの個人に繁栄をもたらす社会の本質
著者等紹介
西口敏宏[ニシグチトシヒロ]
一橋大学名誉教授・特任教授。1952年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ロンドン大学社会学修士(M.Sc.)、オックスフォード大学社会学博士(D.Phil.)、MIT(マサチューセッツ工科大学)研究員、INSEAD(インシアード、欧州経営大学院)博士後研究員、ペンシルベニア大学ウォートン・スクール助教授を経て、1994~1997年一橋大学産業経営研究所助教授、1997~2016年一橋大学イノベーション研究センター教授、2016年より現職
辻田素子[ツジタモトコ]
龍谷大学経済学部教授。1964年生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学文学修士(心理学専攻)。ロンドン大学経済学修士(M.Sc.)。1988~1998年まで読売新聞大阪本社勤務。一橋大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学後、静岡産業大学経営学部講師を経て、2006~2014年龍谷大学経済学部准教授(2007年までは助教授)、2014年より現職。専門は中小企業論、地域経済論。中小企業振興審議会委員(滋賀県)、京都老舗の会(京都府)特別会員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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