内容説明
蒙古の脅威、倭寇の激化、禅宗界の交流など、複雑かつ多様化する東アジア世界。室町将軍はなぜ、明からの「日本国王」冊封を望んだのか。王権から民衆社会まで、豊かな対外交流を多面的に描き、激動の中世日本に迫る。
目次
倭寇と「日本国王」―通史
1 歴史的展開―十三~十五世紀(東アジアをまたぐ禅宗世界;蒙古襲来と異文化接触;「中華」の再建と南北朝内乱;対明・対朝鮮貿易と室町幕府―守護体制;琉球の大交易時代;渡来銭と中世の経済)
2 対外関係の諸相(東アジアのなかの鎌倉新仏教運動;唐坊と唐人町;朝鮮使節・漂流民の日本・琉球観察;東アジアにおける島嶼と国家―黄海をめぐる海域交流史;山丹交易の源流;「混一疆理歴代国都之図」と「海東諸国総図」;中世の航路と港湾;列島の造船と東アジア―十六世紀以前;東アジア三国の儒と仏)
著者等紹介
荒野泰典[アラノヤスノリ]
1946年生まれ。立教大学文学部教授
石井正敏[イシイマサトシ]
1947年生まれ。中央大学文学部教授
村井章介[ムライショウスケ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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