内容説明
大陸からの軍事的圧力に対応するために造営された、藤原京・平城京。渤海都城と平城京形制の相関関係、官衙遺構の新たな分析、平城京の坊墻制、出土木簡が断片で発見される理由など、通説を再検討して歴史的意義を問う。
目次
第1編 古代都城形制の研究(古代都城建設の実像―藤原京と平城京の史的意義を問う;渤海上京龍泉府形制新考;平城宮内平面構造の研究;平城京の坊墻制―平城京街区区画施設の実態)
第2編 古代都城遺跡出土遺物の研究(出土木簡籌木論;百万塔製作工房の在処―木製小塔の製作残材をめぐって;古代土器製作技法考再説―近畿地方の瓦器椀・土師器杯類と丸底甕)
著者等紹介
井上和人[イノウエカズト]
1952年大分県に生まれる。1976年東京大学文学部考古学科卒業。奈良国立文化財研究所、文化庁記念物課を経て、現在、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所国際遺跡研究室長、財団法人東洋文庫客員研究員、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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