内容説明
近世の海村と山村に生きた人々は、海や山を暮らしにいかに取り入れてきたのか。能登の廻船業、甲斐の林業などから生活の実態を描く。生産流通社会の一角を担った百姓の姿を解読し、近世社会の新たな歴史像を提示する。
目次
本書の課題と構成、そして展望
第1部 海の発見(能登と廻船交易;無高民の存在形態;時国家と北前船交易;水呑像再考の視点;北からの便り)
第2部 海と交易(海村と海域;海村と日本海交通;海村の都市的展開)
第3部 山と交易(山村と林産物交易;塩の流通と起業;飢饉と遊楽;猟師と狩猟)
原体験としての戦後史学
著者等紹介
泉雅博[イズミマサヒロ]
1952年石川県に生まれる。1981年神奈川大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、跡見学園女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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