人をあるく
豊臣秀吉と大坂城

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642067843
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

内容説明

戦国乱世から泰平の世へ大転換をうながした天下人秀吉。百姓からの異常な出世、大名統制の経営戦略、海外出兵など、強烈な個性をもった生涯を活写。謎の巨城“豊臣大坂城”の軌跡をたどり、独裁的権力の特質に迫る。

目次

謎の巨城の独裁者
1 秀吉の履歴書―人と生涯(信長に仕える;天下統一と内政;伝統的制度への姿勢;大陸侵攻と対外観;信仰と死)
2 豊臣大坂城の光芒(秀吉の大坂築城;政権構想のなかでの大坂城;大坂城をめぐる事件史・人物誌)
3 秀吉の大坂城をあるく(謎の巨大城郭;描かれた豊臣大坂城;豊臣大坂城の痕跡探訪)

著者等紹介

跡部信[アトベマコト]
1967年東京都に生まれる。1991年京都大学文学部史学科卒業。1993年同大学院文学研究科修士課程修了。1994年大阪城天守閣学芸員。現在、大阪城天守閣主任学芸員。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

11
秀吉といふ人の評伝の部分と、豊臣期の大坂城の姿に迫る部分の二つよりなる。京都と大坂の二元的な豊臣政権の体制を秀吉が作り、実は関ケ原以降の北政所もそれに従つて、大坂の秀頼・淀殿を助けてゐたことなど、いくつか興味深い指摘がある。秀吉の対外観と文禄・慶長の二度の朝鮮侵攻の評価は、村井章介さんの見解(『分裂から天下統一へ』)にも通じるものがあり、目的が次第に縮小し、成果も得られない戦争の矛盾がよく捉へられてゐる。著者の務める大阪城天守閣など、大阪の博物館・研究者による秀吉や大坂城研究の蓄積が感じられる。2016/09/03

はるわか

5
秀吉が国内統治に成功した要因は、圧倒的な武力や関白職の権威だけではなかった。彼はおのれの全人格をかけて、大名たちを心服させようとした。大坂城はそのような人間関係を結ぶための、大がかりな装置だった。/秀吉は、言葉の力を最大限に利用した政治家だった。合戦や政治イベントなどが終わるたび、文筆家大村由己に事績をまとめさせ、政敵の非を糾弾したり、自己を正当化する長大な文書を各方面に送付した。2015/05/02

うしうし

3
・秀吉の人間性を語る資料として、アビラ・ヒロン『日本王国記』の記述が重要視されている部分がある(若い女性が下着を着けることを秀吉が禁じたことなども本書からの引用)。・大坂城屏風(5例)の紹介・近年の発掘調査を踏まえた豊臣期大坂城の概説・秀頼の子には国松と天秀尼のほか、もう一人男子がいたことなど、新たに学んだことが多い。秀吉と大坂城に関する概説書として大変優れていると思う。2014/10/09

ohmi_jin

2
とりあえず著者の語り口がとても面白かった。また、視点も斬新で、関ヶ原前後から大坂の陣までの豊臣・徳川の権力の移り変わりに関してはとても面白かった。単純なお城本とは一味違う。2019/11/23

そーすけ

1
188*大阪城を見る予習。2018/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8128207
  • ご注意事項

最近チェックした商品