内容説明
室町時代、御伽草子など文芸の世界では、動植物など多くの異類たちが活躍していた。なぜ異類はこれほど広く受容されたのか。文学と美術の視座から、人々に共有されていた知識や機智を見出し、室町文化の意義を問う。
目次
プロローグ 異類の時代
1 鼠の恋―『鼠の草子』(老鼠の婚礼―言祝ぐ桂女;鼠の恋)
2 異類の歌合―『十二類絵巻』(論争の文芸;文字を遊ぶ;席次の由来;類題の思考)
3 梟の懸想文―『ふくろふ』(修験の鳥;諸鳥の歌合)
エピローグ 梅にやどる木菟
著者等紹介
齋藤真麻理[サイトウマオリ]
1966年東京都生まれ。1993年、成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。1995年、国文学研究資料館助手。現在、国文学研究資料館准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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