内容説明
環境政策と他の政策分野が統合される「統合的環境政策」のドイツにおける事例を分析。さらに日本との比較検証を行うことにより、環境ガバナンスの核心に迫る。
目次
第1章 統合的環境政策の構図(持続可能な発展;環境政策のグローバリゼーション;統合的環境政策の構図;ヨーロッパ連合の「持続可能性」の戦略;ドイツの「持続可能性」の戦略;日本にける環境基本法以後の環境政策;統合的環境政策から環境ガバナンスへ)
第2章 ドイツにおける環境政策の歴史―ブラント政権からコール政権まで(環境意識、環境運動、環境政策;環境政策の創出―社会リベラル政権期;「挑戦」としての環境政策―保守リベラル政権期)
第3章 エコロジー的近代化としての環境政策―赤と緑の連立政権の意義(エコロジー的近代化としての環境政策;脱原発と再生可能エネルギーの促進;エコロジー税制改革の制度設計と効果;団体訴訟権の挿入;環境政策のヨーロッパ化;大連立政権における環境政策の課題と連邦制改革)
第4章 自治体における統合的環境政策―ローカル・アジェンダ二一と環境自治体(持続可能な社会とローカル・アジェンダ二一;ドイツにおけるローカル・アジェンダ二一の現状と課題;日本における環境自治体の現状と課題)
著者等紹介
坪郷實[ツボゴウミノル]
1948年生まれ。1978年大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。1991年博士(法学)大阪市立大学。北九州大学法学部教授を経て、早稲田大学社会科学総合学術院教授(比較政治、EU地域研究、比較環境政治)。市民がつくる政策調査会理事会幹事、NPOまちぽっと理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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