目次
1 東日本大震災が問う「地域」と外国人(未曾有の大災害、外国人散在地域では、なにが起きたのか―地域における「共生」を問う;「多文化ファミリー」における震災体験と新たな課題―結婚移民女性のトランスナショナル性をどう捉えるか;「土地に縛り付けられている人々」と「旅行者」―震災があらわにした可動性(モビリティ)という分断線)
2 東日本大震災が問う日本社会(外国人による被災地支援活動―その特性が日本社会に示すもの;東日本大震災と技能実習生―震災から見えてきた移住労働者受け入れ政策の実態;東日本大震災と在日コリアン―エスニック・マイノリティの視点を通じてみる震災と日本社会)
3 東日本大震災と情報伝達(地域の日本語教育と被災地の外国人―コミュニティにおける言語とその役割;多言語支援センターによる災害時外国人支援―情報提供と相談対応を中心に;災害時の情報アクセスと内容理解―外国人住民の「混乱」の背景にあるもの)
4 大震災における外国人支援(市民意識と多文化共生―阪神・淡路大震災の経験から東日本大震災の支援へ;被災地での法律相談活動からみた外国人住民―気仙沼・大船渡のフィリピン人住民の姿;いまなお移住労働者は使い捨ての労働力なのか?―東日本大震災以降の労働相談案件から;国際移住機関(IOM)による人道的帰国支援と在日外国人らの選択―浮き彫りにされた社会統合の課題)
著者等紹介
駒井洋[コマイヒロシ]
筑波大学名誉教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。移民・ディアスポラ研究会代表
鈴木江理子[スズキエリコ]
国士舘大学文学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。認定NPO法人多文化共生センター東京理事。移民政策、人口政策、労働政策などについて研究するかたわら、外国人支援の現場でも活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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