内容説明
急増するベトナム人技能実習生が見た、もう一つの“日本”。詳細な聞き取りで明らかになる驚くべき実態。仲介ビジネスの横行で、多額の渡航前費用を借金し来日するベトナム人実習生たち。低賃金、長時間労働、暴力、パワハラ、セクハラ、劣悪な住居環境、家賃天引きの二重の搾取、除染などの危険な業務、「逃げる」ことを選ぶ実習生、多くの死者…。広がる実習生支援の市民の輪、動き出す労働組合。
目次
1章 実態を調査したベトナム留学生
2章 隆盛を極める“実習生ビジネス”
3章 厳しい就労実態―孤立する技能実習生
4章 実習生が「逃げる」ということ
5章 「助けてください」―技能実習生が“手紙”で日本の国会に訴え
6章 労働組合が動き出す
7章 広がる実習生支援
8章 草の根の支援活動―ボランティア日本語教室
9章 ベトナム難民だった神父が、台湾で行う支援活動
著者等紹介
巣内尚子[スナイナオコ]
1981年生まれ。フリージャーナリスト。現在はカナダ・ケベック州のラバル大学博士課程に在籍。研究分野は国際社会学と移住現象のジェンダー分析。東京学芸大学卒業後、日本で就労。その後、フランス滞在を経てインドネシア、フィリピン、ベトナム、日本で記者、ライターとして働く。2015~2016年、ベトナム社会科学院・家族ジェンダー研究所(IFGS)客員研究員、2017年、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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