出版社内容情報
今、脚光を浴びる進化経済学の古典的理論書An Evolutionary Theory of Economic Change,The Belknap Press of Harvard University Press, 1982の翻訳。本書の影響は経済学にとどまらず、経営学、社会学、政治学といった社会科学全体に及ぶ。進化経済学の基本書として、理論経済学に携わる研究者にとって必携の書、待望の翻訳。
内容説明
技術革新が進み、経済社会の急速な変化によって将来の予測がより難しくなるなか、本書は「進化理論」を基に経済・社会のダイナミックな変動の解明のための理論を構築し、社会科学の新しいプラットフォームを提示している。出版以来、本書の影響は、経済学に留まらず、社会学、政治学、経営学、歴史研究など、社会科学のほぼ全領域、さらには進化理論そのものへと拡がったのである。
目次
第1部 概観と本書のねらい
第2部 経済進化理論の組織論的基礎
第3部 教科書的経済学の再考
第4部 成長理論
第5部 シュンペーター的競争
第6部 経済厚生と政策
第7部 結語
著者等紹介
ネルソン,リチャード・R.[ネルソン,リチャードR.][Nelson,Richard R.]
コロンビア大学教授。1956年にイエール大学より「マルサスの罠」に関する研究で博士号を取得。1957年からランド研究所でエコノミストとして活躍。その後、大統領経済諮問委員会スタッフなどを経て、1968年からイエール大学で教鞭を取った。1981年から86年まで、同大学社会・政策研究所(Institution for Social and Policy Studies)所長を務める。87年よりコロンビア大学教授(政治学部、国際関係学部、ビジネススクール、ロースクール)。2005年タフツ大学よりレオンティエフ賞を受賞
ウィンター,シドニー・G.[ウィンター,シドニーG.][Winter,Sidney G.]
ペンシルバニア大学教授。1964年にイエール大学で博士号を取得。その後、イエール大学、ミシガン大学、カリフォルニア大学で教鞭を取り、93年よりペンシルバニア大学ウォートンスクールで経営学を教えている。99年より同経営政策・戦略・組織センターのディレクター。その他、ランド研究所エコノミスト、大統領経済諮問委員会スタッフ、General Accounting Officeの主任エコノミストを歴任。2001年から05年まで、国際シュンペーター学会副会長
後藤晃[ゴトウアキラ]
公正取引委員会委員。一橋大学大学院経済学研究科修了。1973年成蹊大学経済学部助教授。同教授を経て89年一橋大学経済学部教授。1993年一橋大学博士(経済学)。1997年一橋大学イノベーション研究センター教授。2001年東京大学先端経済工学研究センター教授。同センター所長、同大学先端科学技術センター教授を経て2007年より現職
角南篤[スナミアツシ]
政策研究大学院大学准教授。ジョージタウン大学卒業。1989年野村総合研究所研究員、1997年サセックス大学科学政策研究所フェロー、2001年コロンビア大学Ph.D.取得。2001年、独立行政法人経済産業研究所TAGSフェロー。2003年より現職
田中辰雄[タナカタツオ]
慶應義塾大学経済学部准教授。東京大学大学院経済学研究科修了。1991年国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員、97年コロンビア大学客員研究員を経て、1998年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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