出版社内容情報
アニメ産業の市場規模が2016年に2兆円を超えるなど、日本を代表するコンテンツとなった「アニメ」。クールジャパン産業に向けて、人材育成が国の戦略となって久しい状況のなか、アニメション関連の講座を設ける大学・専門学校が増加。アニメ研究は学術界・経済界において最もホットなジャンルとなっている。
大学教員を含む気鋭の研究者9人による、最新のアニメ研究書。
小山昌宏[コヤママサヒロ]
著・文・その他/編集
須川亜紀子[スガワアキコ]
著・文・その他/編集
内容説明
学術対象としてのアニメから、アニメの研究メソッドへ。最前線で模索し格闘する研究者たちが著すアニメ研究の現在。産業、技術、消費・利用、心理、歴史、メディアの各視点からの成果を一書に。
目次
第1章 映像心理論(アニメサイコロジー)―アニメーション研究による「アニメ」の相対化(横田正夫)
第2章 映像演出論―アニメーション業界の制作現場における演出の技術と方法(渡部英雄)
第3章 アニメソング論―アニメと歌の関係(石田美紀)
第4章 声優論―通史的、実証的一考察(藤津亮太)
第5章 オーディエンス、ファン論(ファンダム)―2.5次元化するファンの文化実践(須川亜紀子)
第6章 ライツビジネス構想論―アニメ産業分析の検討と転換への試論(玉川博章)
第7章 文化政策論―『ガールズ&パンツァー』にみる非政治的な政治性(須藤遙子)
第8章 アニメ史研究原論―その学術的方法論とアプローチの構築に向けて(木村智哉)
第9章 物語構造論(ナラトロジー)―アニメ作品の物語構造とその特徴について(小池隆太)
第10章 マルチモーダル情報論―アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』にみる視聴覚・音楽情報の読解(小山昌宏)
補説 海外アニメーションと日本アニメ―表現技法の多様性と異文化受容(中垣恒太郎)
著者等紹介
小山昌宏[コヤママサヒロ]
情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科博士後期課程修了、博士(情報学)。筑紫女学園大学現代社会学部教授、自然医科学研究所研究員、一般社団法人国際クラウドファンディング運用教育研究協会理事、専門は情報社会学、メディア論、マンガ・アニメーション研究
須川亜紀子[スガワアキコ]
ウォーリック大学大学院映画テレビ学部博士課程修了、Ph.D.(人文学博士)。現在は横浜国立大学都市イノベーション研究院教授。専門はポピュラー文化研究。単著に『少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか』(NTT出版)2014年日本アニメーション学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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