目次
『モナドロジー』を個体論として読む
『モナドロジー』の合理論
モナドの定義
モナドの構造
モナドの機能
モナドの階層
モナドの原理
モナドと神
宇宙論
心身論
神論
ハイデガーと『モナドロジー』
西田幾多郎による『モナドロジー』の見方
著者等紹介
池田善昭[イケダヨシアキ]
1936年山形県に生まれる。1968年京都大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。ライプニッツ・アルフィーフ客員教授、神戸学院大学、静岡大学、立命館大学、各教授を経て、現在、統合学術国際研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆとにー
11
モナドロジーを読み始めるまでに間が空いたので再読した。快刀乱麻の手捌きで、科学主義的な思考では想像しづらい「包まれつつ包む」モナドの議論を整理し、存在論的地平を鮮やかに描き出す。良書。2019/07/09
2
なかなかの名著でびっくりした。2017/07/18
osa_k
1
Haskellをやってるからにはモナドの元ネタにも触れておこうと思って読んだ。この本自体は入門向きではなく、ある程度の背景知識がないと読めなさそうな箇所が多くて、結構飛ばしてしまった。とりあえずの理解としては、モナドはlim_{x→0}xにおけるxのことであり、単なる無限小量ではなくてそこに到達するまでの経過が重ね合わされていて、積分すると元に戻るような状態を表しているのだと思う。後半ではこれを還元主義とくっつけているように見えるけど、理解しきれていない。2014/09/19
ハンギ
0
長い間ライプニッツ研究に携わっていた人の著作。僕はあまり著者のようには自分と他人との境界が曖昧である、という風には思えないし、西田幾多郎を下敷きにしてのライプニッツ理解は苦手かもしれない。でもレベルが高く勉強になりました。ライプニッツの存在論に注目し、それとハイデガーの存在論、ライプニッツ理解を解釈する。モナドロジーには全一のモーメントと、個多のモーメントがあり、両方のシステムによって包み包まれるという関係性が出来上がるらしい。ライプニッツは間主観性の問題を扱っていたのだ、というわけだろうか。2014/03/24
馬咲
0
ニュートン力学の世界観の中で生まれた思想なので、後の量子力学などとの相性はどうなっているのか気になった。2022/01/23
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