出版社内容情報
私たちが生きているこの宇宙は、いつどのように誕生し、どこまで広がっているのでしょうか? 地球もその一部である太陽系は大宇宙の中のどこに位置するのでしょうか? 宇宙は無限の未来まで存在するのか、それともいつか消滅するのでしょうか──こうした根源的な疑問にとり組む科学を「宇宙論」と呼びます。現在の理論では、宇宙はいまから138億年ほど前に突如“無”から生まれたとされています。以来、宇宙はたえずふくらみ続け、その中で銀河や星々が誕生し、大きな星々は超新星となって死んでいきました。私たちの体は、このとき超新星が生み出した元素からつくられているのです。本書はこうした宇宙の壮大な歴史を最新科学で解き明かしていきます。
内容説明
私たちの宇宙の誕生と進化の謎。図解+写真でばっちりわかる。
目次
第1章 宇宙論のはじまり(古代の人々の宇宙観;万物の根源を求めたギリシア人 ほか)
第2章 ビッグバン宇宙論とは何か(宇宙の誕生と進化(ビッグバン宇宙138億年;インフレーションの時代;宇宙が原子をつくり出した時代;“宇宙の晴れ上がり”の時代)
「4つの力」はひとつの力から分岐した ほか)
第3章 宇宙論の正しさを確かめる(“宇宙論を観測する”望遠鏡と観測衛星;宇宙138億年の歴史を観測する ほか)
第4章 宇宙論はどこまで進化するか(ミクロの世界を説明できない相対性理論;超ひも理論で宇宙を説明できるか ほか)
著者等紹介
佐藤勝彦[サトウカツヒコ]
香川県坂出市出身。1968年京都大学理学部物理学科卒業。1974年京都大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。1982年東京大学理学部助教授、1990年同大学大学院理学系研究科教授。1999年同研究科付属ビッグバン宇宙国際研究センター長。2001年同研究科長・理学部長。2009年定年退官。同年東京大学名誉教授。2013年日本学士院会員。2014年度文化功労者。同年度香川県文化功労者。2015年現在は大学共同利用機関法人自然科学研究機構長
新海裕美子[シンカイユミコ]
東北大学大学院理学研究科(放射化学)修了。1990年より矢沢サイエンスオフィス・スタッフ。科学の全分野とりわけ医学関連の調査・執筆・翻訳のほか各記事の科学的誤謬をチェック
矢沢潔[ヤザワキヨシ]
科学雑誌編集長などを経て1982年より科学情報グループ矢沢サイエンスオフィス((株)矢沢事務所)代表。内外の科学者・研究者、科学ジャーナリスト、編集者などをネットワーク化し30年あまりにわたり自然科学、医学(人間と動物)、核エネルギー、経済学、科学哲学などに関する情報執筆活動を続ける。物理学者ロジャー・ペンローズ、アポロ計画時のNASA長官トーマス・ペイン、SF作家ロバート・フォワードなど海外著名人を講演のため日本に招いたり、「テラフォーミング研究会」を主宰して「テラフォーミング・レポート」を発行したことも(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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