叢書東欧
ハンガリー西欧幻想の罠―戦間期の親英米派と領土問題

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  • サイズ A5判/ページ数 183,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784779114014
  • NDC分類 234.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

失地回復という悲願と、ナチス・ドイツとの軍事同盟は必ずや悲劇に終るとの予見のはざまで、西欧への積極的な「文化外交」を展開したハンガリーの親米英派は、枢軸国でありながら終戦の一年前まで事実上「中立」を維持した。従来のステレオタイプな戦間期のハンガリー像を一新し、ホルティ摂政の実像とホルティ体制の実態を活写する力作。

内容説明

知られざる英米のハンガリー観とハンガリー像の一新。失地回復という悲願と、ナチス・ドイツとの軍事同盟は必ずや悲劇に終るとの予見のはざまで、西欧への積極的な「文化外交」を展開したハンガリーの親英米派は、枢軸国でありながら終戦の一年前まで事実上「中立」を維持した。従来のステレオタイプな戦間期のハンガリー像を一新し、ホルティ摂政の実像とホルティ体制の実態を活写。

目次

第1章 アメリカ公使とハンガリー社交界
第2章 アメリカ外交官のハンガリー観
第3章 第二次世界大戦前夜のハンガリー外交
第4章 条約改正と西方政策
第5章 対英文化外交の展開(一九三四‐四四年)
第6章 バログ・ヨージェフと『ハンガリアン・クウォータリー』
第7章 アメリカにおけるハンガリーの二重イメージ

著者等紹介

ティボル,フランク[ティボル,フランク][Tibor,Frank]
1948年、ブダペシュト生まれ。エトヴェシュ・ロラーンド大学教授。1994‐2001年、英米学科長。2006年、再任。1987‐2007年、カリフォルニア大学、ネヴァダ大学、コロンビア大学の客員教授を歴任。2002年、アレクサンダー・フォン・フンボルト研究賞、2005年セント=ジェルジ・アルベルト賞を受賞。2006年、イギリス王立歴史学協会準会員に選出される

寺尾信昭[テラオノブアキ]
1948年、高知県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。同大学院博士課程単位取得。1977‐79年、文部省奨学生としてハンガリー科学アカデミー付属歴史学研究所に留学。現在、大阪大学(外国語学部)、大阪学院大学、及び大阪経済法科大学(各法学部)非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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