内容説明
ドイツを中心としたヨーロッパ近現代史の多様な側面を気鋭の研究者たちが論じた論集。
目次
宗派多元国家ブランデンブルク‐プロイセンの形成と選帝侯ヨハン・ジギスムントの改宗―ベルリンの第二次宗教改革と「カルヴァン主義」「国家理性」「宗教的寛容」の関わりをめぐって
豚とメルクリウス―一七世紀ドイツの印刷物におけるユダヤ人のイメージ
ヒエロニムス・レッシェンコールの銅版画―一八世紀ウィーンにおける「非活字印刷物」の位置価値
ドイツ連邦(一八一五~一八六六年)再考―研究動向を中心に
一八六〇年代後半のビスマルク外交とアメリカ合衆国―二つの対米打診を手掛かりに
スウェーデン=ノルウェー連合協約第二次改正問題の一考察―ドゥンケルの改正反対論における国家構想と連合論
「三月」の記憶―一九世紀後半ドイツにおける一八四八/四九年革命の顕彰と政治文化
近くて遠いナショナリストたち―シャルル・モーラス著『君主政についてのアンケート』から読み解く君主主義者と共和主義者の思想的相違
モルトケの遺産―ドイツ陸軍における作戦思想の変遷
プロテスタンティズムの神学とアメリカ資本主義の精神―フランクリン、トレルチ、そしてマックス・ウェーバー
『パリ講和締結後の世界政治の勢力配分』からみるオットー・ヘッチュの国際政治論とロシア論
南ティロールにおける「ドイツ民族性」とパトリオティズム―一九三九年国籍選択の残留派を例として
ナチスによる「安楽死」犠牲者の子供たち―ナチ体制期における境遇から戦後における過去との関わり方まで
「ドイツ人」と「ユダヤ人」の境界―基本法一一六条一項「ドイツ民族所属性」をめぐって
著者等紹介
大内宏一[オオウチコウイチ]
1946年山形県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院博士課程(西洋史)単位取得退学。早稲田大学文学部講師、助教授を経て文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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