内容説明
だれが“語る”ことが“真実”なのか。さまざまな学問分野から、力強さと危うさをともなう“語り”に着目し、人間の豊穣さの回復を目指す。
目次
序論 ことばが人に届くとき―“知の問い直し”としての“語り”
第1部 語りが生みだす「ともに生きる世界」(語りと騙りの間を活かす―セラピーの場で;看護師に内在する語りと傾聴の様相;演劇と語り―声と身体の共振・共酔の世界)
第2部 語りを可能とする仕掛け(リーダー人物の語りとリーダーシップ現象の時空間―世代継承的夢の語り;叙事詩の語り口―日本人が「語る」チンギス・ハーン;語りと成熟の仕掛けとしての地域社会―中高年におけるコンボイの形成と自己の語り直し)
第3部 実践のなかの語り(地域ブランドと「語り」―「語り」が地域で果たすもの;建築の創作における語り;言葉のなかの倫理的なまなざし―組織の語りと不祥事;語りと再帰性―語りから社会・制度へ―社会・制度から語りへ)
著者等紹介
金井壽宏[カナイトシヒロ]
神戸大学大学院経営学研究科教授
森岡正芳[モリオカマサヨシ]
神戸大学大学院人間発達環境学研究科心身発達専攻教授
高井俊次[タカイトシツグ]
室蘭工業大学大学院工学研究科公共システム工学専攻教授
中西眞知子[ナカニシマチコ]
中京大学経営学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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