生活史論集

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  • サイズ 46判/ページ数 491p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779516948
  • NDC分類 361
  • Cコード C0036

出版社内容情報

人生の語りを聞く。

10人の社会学者による
生活史の語りに基づく論文を収録した
社会学的質的調査の最前線。

●著者紹介
岸 政彦
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)、『はじめての沖縄』(新曜社)、『マンゴーと手榴弾』(勁草書房)、『地元を生きる』(打越正行・上原健太郎・上間陽子と共著、ナカニシヤ出版)、『東京の生活史』(編著、筑摩書房)など。



石岡丈昇
日本大学文理学部教授。社会学。専門は身体文化論、都市エスノグラフィー研究。主な著書に『ローカルボクサーと貧困世界――マニラのボクシングジムにみる身体文化』(世界思想社)、など。

金菱 清
関西学院大学社会学部教授。災害社会学。『生きられた法の社会学――伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか』(新曜社)など。

川野英二
大阪公立大学教授。社会学。専門は都市社会学、社会政策の社会学。『阪神都市圏の研究』(編著、ナカニシヤ出版)など。

川端浩平
津田塾大学学芸学部准教授。社会学、カルチュラル・スタディーズ、日本研究(Japan Studies)。『ジモトを歩く――身近な世界のエスノグラフィ』(御茶の水書房)など。

齋藤直子
大阪教育大学地域連携・教育推進センター特任准教授。社会学。専門は、部落問題研究、家族社会学。『結婚差別の社会学』(勁草書房)など。

白波瀬達也
関西学院大学人間福祉学部教授。社会学。専門は都市問題、ホームレス 、貧困。『釜ヶ崎のススメ』(共編著、洛北出版)など。

朴 沙羅
ヘルシンキ大学文学部講師。社会学。専門はナショナリズム研究、社会調査方法論。『外国人をつくりだす――戦後日本における「密航」と入国管理制度の運用』(ナカニシヤ出版)など。

前田拓也
神戸学院大学現代社会学部准教授。社会学、障害学(Disability Studies)。専門は、介助/介護/ケアの社会学。『介助現場の社会学――身体障害者の自立生活と介助者のリアリティ』(生活書院)など。

丸山里美
京都大学大学院文学研究科准教授。社会学。専門は都市問題、ホームレス 、貧困。『女性ホームレスとして生きる――貧困と排除の社会学〔増補新装版〕』(世界思想社)など。

内容説明

一〇人の社会学者による生活史の語りに基づく論文を収録。社会学的質的調査の最前線。

目次

連鎖する立ち退き―マニラのスクオッター地区と強制撤去
可笑しくもないのに笑うとき―大震災という不条理の際で
「地域スティグマ」にたいする抵抗の諸形態―「釜ヶ崎」住民の生活史から
変わらないこと/変わること―ある朝鮮籍男性の「帰化」と「ハーフ」をめぐる語りから
芋と鉄くず―歴史のなかの「沖縄的共同性」
都市部落のコミュニティを維持しているのは誰なのか
日雇労働者として釜ヶ崎を生きる
身世打令を聞く―京都市・九条オモニ学校における生活史の聞き取り
「できるようになる」ための場と拠りどころ―身体障害者の介助現場と介助者の語り
女性の語りを聞くということ

著者等紹介

岸政彦[キシマサヒコ]
1967年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。主な著作に『同化と他者化―戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013年)、『街の人生』(勁草書房、2014年)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社、2015年、紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)、『質的社会調査の方法―他者の合理性の理解社会学』(石岡丈昇・丸山里美と共著、有斐閣、2016年)、『はじめての沖縄』(新曜社、2018年)、『マンゴーと手榴弾』(勁草書房、2018年)、『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(北田暁大・筒井淳也・稲葉振一郎と共著、有斐閣、2018年)、『100分de名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』』(NHK出版、2020年)、『地元を生きる』(打越正行・上原健太郎・上間陽子と共著、ナカニシヤ出版、2020年)、『東京の生活史』(編著、筑摩書房、2021年、紀伊國屋じんぶん大賞2022受賞)など。戦後沖縄の本土就職とUターンにおけるアイデンティティの歴史的構築、沖縄的共同性と階層格差という二つの大きな調査プロジェクトを終えて、現在は沖縄戦の生活史調査をおこなっている。あわせて『街の人生』『東京の生活史』などのスタイルで「生活史モノグラフ」を書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

26
「立ち退きの時計」は「立ち退き」を他の何かに替えてもあてはまる気がする。読み進むうちに「脱宿命」という言葉に違和感を感じた。2023/07/09

kuukazoo

13
社会学者10人による生活史の語りをもとにした論文集。無名の個人の生い立ちや人生を聞き取り、その語りを通して、歴史や社会と個人の関係を捉え直す。都市開発により繰り返し立ち退きを迫られたフィリピン人、在日コリアン、東日本大震災の被災者、女性ホームレス、釜ヶ崎の日雇労働者、沖縄戦体験者など自分の知らない現実を生きる人達。「出来事と選択と理由の、連鎖と蓄積」の先端にその人の現在があって誰にもジャッジはできない。そういう人生があることをただ受け止めるしかできないがそれだけでも学びになるのかなぁと思った。2023/07/22

二人娘の父

8
「大きくない」声を聞くことも、生活史調査のひとつの目的なのだろう。10人の論考を読み終えて、漠然と共通したテーマについて考えている。自分の中で現在、とても大きな疑問・課題になっていることのひとつに、LGBT法案への批判(そんな言葉はあてはまらい罵詈雑言も含めて)への「理解」と反論がある。最も単純なものとして「マイノリティ擁護は、マジョリティ差別だ」を挙げたい。これを消化するのは、実は私にはたいへん難しい。この「他者の合理性」を理解できていない。感情的な反論だけで頭がいっぱいになるのだ。2023/05/22

大久保遥

2
生活史から歴史や社会理論を示す論考、生活史の社会的機能、社会活動と生活史の関係…さまざまな側面から生活史の意義について考えられる本。学術的な議論に慣れていない読者にとっても、著者らが各々のフィールドで丁寧に聞き得た人々の語りそのものに、魅力や面白さをかんじられると思う。これらは何かを代表する著名人や権威者、いわゆるマジョリティのインタビューではない。わたしたちは、日常世界を生きる人々から教えていただくことがまだまだ山ほどあるのではないか、といったことをかんじさせられる。本書は生活史調査への入り口でもある。2023/01/26

がんちゃん

1
主にマイノリティーといわれている人たちの生活史から見えてきたことは、その人はその人なりにそのときの状況にあわせて生きてきたってことなんですね。それは構造主義にも通じるかとも思うんだけど、人の生き方には優劣などはそもそもなくて、あるとしたら生か死。つまり、その人がいかに生き延びてきたかってことでしかないんですね。ところが単なる運や偶然でしかないのに、成功を手にしたとされる人たちが世間に持ち上げられたりするもんだから何か勘違いが生まれてしまう。いやはや、そんな風潮がなんかバカらしく思えてしまう昨今であります。2023/04/26

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