青弓社ライブラリー<br> スポーツする身体とジェンダー

電子版価格
¥1,760
  • 電書あり

青弓社ライブラリー
スポーツする身体とジェンダー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787232779
  • NDC分類 780.13
  • Cコード C0336

内容説明

男女が別々に競技する現代スポーツに対して、「男女別競技を撤廃しよう」「男女の身体能力差を考慮すべきだ」などの多様な意見がある。現在の男女別競技は、どのように「常識」になっていったのだろうか。近代日本におけるスポーツ受容、女子選手への批判、遊技教育の諸相から、戦後の「東洋の魔女」、プロ野球、生涯学習としてのスポーツまでの歴史的な事例を丹念に辿り、従来の議論が見落としていた「身体感覚」という視点から私たちが身体とジェンダーをどのように捉えてきたのかを浮き彫りにする。それをもとに、「規範としてのジェンダー」という視角から、優劣や役割にとらわれないジェンダーの可能性を提言する。

目次

第1章 ジェンダーという問題系
第2章 規範としてのジェンダー
第3章 明治から大正期のスポーツとジェンダー
第4章 第二次世界大戦後から一九七〇年代のスポーツとジェンダー
第5章 現在のスポーツとジェンダー
第6章 スポーツにみる優劣を超えたジェンダーの可能性

著者等紹介

谷口雅子[タニグチマサコ]
神戸大学教育学部卒業、奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)学位取得。これまでに、京都YMCA国際福祉専門学校、立命館大学産業社会学部、立命館大学法学部などで非常勤講師を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

17
「第三者の審級」という概念を用いながら、構築主義的ジェンダー論に従って差異を男女平等的な意味での同質性に還元しようとする言説をスポーツに適用することの疑問を論じている。スポーツにおける男女の別は「身体レベルの妥当性の感覚」(同書160頁)にあるとし、あらゆる差異を克服しようとする言説へのスポーツ領域における忌避感を説明している。出版年は2006年。スポーツの競技記録はともかくとして、いまやスポーツの取捨選択に男女の垣根がなくなりつつある時代ではある。男女混合のプロ野球は、まだ先だろうか…。2021/05/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/272183
  • ご注意事項

最近チェックした商品