出版社内容情報
神が神でなくなるとはどういうことか
その怪異な姿と独特の習性のゆえに、古代の人々が「神」と恐れあがめた蛇。ときに人間の女性と結婚し、ときに人びとにいけにえを求め、ときに刀剣・雷として現れ、そして、ときに見た者の一族を滅ぼす力をもつものと考えられてきた。上代・中古の文献を広く渉猟し、「蛇」にまつわる逸話を仔細に分析することで、そうした「をろち」の圧倒的な霊威がなぜ失われてしまったのかという謎にせまる。
内容説明
『古事記』『日本書紀』『万葉集』から、『今昔物語集』『日本霊異記』まで。その怪異な姿と独特の習性のゆえに、古代の人々が「神」と恐れあがめた蛇。ときに人間の女性と結婚し、ときに人びとにいけにえを求め、ときに刀剣・雷として現れ、そして、ときに見た者の一族を滅ぼす力をもつものと考えられてきた。上代・中古の文献を広く渉猟し、「蛇」にまつわる逸話を仔細に分析することで、そうした「をろち」の圧倒的な霊威がなぜ失われてしまったのかという謎にせまる。
目次
序章 毒気を吐いて人間を殺す蛇神
第1章 美男に変身して女に近づく蛇神
第2章 四つめの「三輪山説話」と蛇神
第3章 刀剣でもあり雷でもある蛇神
第4章 「三輪山伝説」の影響と蛇神・雷神
第5章 皇子を執拗に追いかける蛇女
第6章 人間に制圧され排除される蛇神
第7章 英雄に退治される「八俣の大蛇」
第8章 連想を呼ぶ「陰突き」と蛇神
終章 神性・霊威を失っていく蛇神たち
著者等紹介
佐佐木隆[ササキタカシ]
1950年生まれ。学習院大学教授。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東洋大学専任講師、同大学助教授、学習院大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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mittsko
fuyukii1
わ!
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